戸羽隆

戸羽 隆（とば たかし）

戸羽 隆氏は、1970年8月27日に栃木県佐野市で生まれた日本の元プロ野球選手です。右投げ右打ちの内野手として、プロ野球界で活躍しました。彼のキャリアは、地元の佐野日大高校から始まりました。

プロ入りとオリックス・ブレーブス時代

高校での活躍が認められ、1988年のプロ野球ドラフト会議で、当時のオリックス・ブレーブスから5位指名を受け、プロの世界に入団しました。プロ選手として活動した期間は1989年から1992年までで、この間、背番号「50」を着用しました。

プロ入り2年目の1990年シーズンに、念願の一軍初出場を果たしました。しかし、残念ながら彼のプロ野球選手としてのキャリアは長く続きませんでした。現役時代は、特に肩と膝の故障に苦しめられた時期があり、これが短い期間での引退の一因となったと言われています。1992年オフに、現役を退くことを決断しました。

短いながらも一軍でプレーした戸羽氏は、いくつかの公式記録を残しています。

初出場・初打席・初安打：1990年8月26日、阪急西宮球場での対近鉄バファローズ戦（22回戦）。9回裏、弓岡敬二郎選手の代打で登場し、相手投手・阿波野秀幸氏からセンター前への安打を放ち、プロ初打席初安打を記録しました。
初先発出場：1990年9月9日、阪急西宮球場で行われた対西武ライオンズ戦（24回戦）。この試合で「9番・遊撃手」としてスタメン出場を果たしました。
初打点：1990年9月26日、阪急西宮球場での対福岡ダイエーホークス戦（24回戦）。3回裏、ダイエーの村田勝喜投手から適時二塁打を放ち、プロ入り後初の打点を挙げました。

これらの記録は、彼がプロの舞台で経験した貴重な瞬間です。

野球引退後の道

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、戸羽氏は新たな人生を歩み始めました。

現役引退後、まず約2年間は会社員として一般企業に勤務しました。その後、彼はゴルフの世界へと転身します。湯河原カンツリー倶楽部において研修生としてゴルフ技術と指導法を学び、この分野でのキャリアを追求することを決めました。

現在、戸羽隆氏は神奈川県小田原市にあるインドアゴルフスクール「ゴルフパーク小田原」で講師を務めています。プロ野球選手としての経験、特に怪我からの回復や精神的な強さといった側面が、現在のゴルフ指導においても活かされていることでしょう。フィールドは変われど、人々を指導し、上達をサポートするという情熱を燃やし続けています。

戸羽隆氏は、栃木県佐野市出身の元プロ野球選手であり、短いながらもオリックス・ブレーブスでプレーした経験を持っています。引退後は会社員を経てゴルフ指導者として活躍されており、そのキャリアチェンジは多くの人に新たな可能性を示唆しています。

関連情報

NPB.jp 日本野球機構 個人年度別成績

（本稿は公開情報に基づき執筆されています）

もう一度検索