所さんのただものではない!

所さんのただものではない！：6年間愛されたクイズ番組の全貌

1985年10月12日から1991年9月21日までの6年間、フジテレビ系列で放送された人気クイズ番組『所さんのただものではない！』。漢方薬メーカー・ツムラの一社提供で、土曜日のゴールデンタイム19:00～19:30に放送されていました。司会を務めたのは、おなじみ所ジョージ。番組は、前番組『夜はタマたマ男だけ!!』の人気コーナーから独立・昇格したものでした。

ユニークなクイズ形式と視聴者参加型演出

番組の中心は、所ジョージが出題するクイズ。子供3人が、言葉、絵、ジェスチャーなど、様々な方法でヒントを出し、大人3人の解答者が回答するという、ユニークな形式がとられていました。正解者には、所ジョージの自画像をモチーフにした人形が贈られました。この人形は、持ち帰ることができるという点も、視聴者にとって魅力的な要素だったと言えるでしょう。

番組の中期からは、早押しクイズも導入されました。毎回、異なる小学校の生徒からヒントを得るという、視聴者参加型の要素も盛り込まれていました。最終問題では、最も多く人形を獲得した解答者には白トコちゃん人形（後に金色）、最下位解答者にはダメトコちゃん人形（黒色）が贈られました。これらの賞品もまた、番組の個性的な要素として記憶に残っています。

オープニングは、所ジョージの歌とアニメーション、エンディングでは最下位解答者への罰ゲームとして、ひもスプレーをかける演出など、独特な演出が随所に散りばめられていました。正解発表時の子供たちの「ありまーす！」「ありませーん！」のアクションも、当時流行語となるほどの人気ぶりでした。

個性豊かな出演者たち

解答者には、田代まさし、森末慎二、桑野信義、風見しんご、東八郎、高田純次など、当時活躍していた多くのタレントが週替わりで出演。力関係が明確で、風見しんごと野々村真が弄られる場面も多く見られました。特に、風見と野々村が共演した際は、野々村が優先的に弄られるという、番組ならではの面白さがありました。

子供出演者も、間下このみ、カケフくん（相良健治）、杉木康二など、個性豊かなメンバーが番組を盛り上げていました。カケフくんは、ヒントを勘違いする場面も多く、そのハプニングは新聞のテレビ欄にも取り上げられるほど話題になりました。

スタッフとテーマソング

スタッフロールは、番組初期には所ジョージデザインのアニメーションを使用。構成には鈴木しゅんじ、高橋秀樹、長田充といったベテランが名を連ねています。オープニングテーマは所ジョージの「仔豚のチャールストン」、エンディングテーマは「大人ってむずかしい」（ぶんけかな）と、こちらも番組の雰囲気に合った楽曲が使用されていました。

番組終了後

1991年9月21日の放送をもって終了。その後、放送枠は1時間番組『たけし・逸見の平成教育委員会』に引き継がれ、ツムラ提供枠は同番組前半パートに引き継がれました。

まとめ

『所さんのただものではない！』は、独特のクイズ形式、個性豊かな出演者、そして視聴者参加型の演出など、様々な要素が複雑に絡み合った、魅力的なクイズ番組でした。6年間という長い放送期間からも、その人気ぶりが伺えます。番組独自の雰囲気と、当時を知る人々の記憶に深く刻まれている、多くの要素がこの番組の魅力だったと言えるでしょう。

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