所さんの日本ジツワ銀行

所さんの日本ジツワ銀行

「所さんの日本ジツワ銀行」は、2002年10月2日から2003年9月24日まで、日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組です。この番組は、毎週水曜日の深夜22:54から23:24に放送され、視聴者から寄せられた面白い実話を紹介する内容でした。司会を務めたのは、所ジョージが「日本ジツワ銀行」の総裁役を担当しており、その名の通り、ユーモア満載の実話が次々と登場しました。

番組のスタイルは、ディーラーと呼ばれる出演者たちが視聴者の投稿した実話をフリップボードやVTRを使って紹介し、それに基づいて投稿者に賞金を贈るというものでした。初期の頃は、観客の投票によって賞金の額が決まり、それを「ゲラ」という独自の単位で表現しました。所は、特に面白いと判断した話に対しては、その賞金を2倍あるいは3倍にすることもあり、ユニークな演出が加わりました。面白い話を披露したディーラーには、賞金を増額する際にバナナが2本あるいは3本贈られることがあり、時にはヤクルトがプレゼントされることもありました。

後期には、全てのディーラーがその場で話をし、最も面白い話をした者には1万円を贈る形式に変わりました。また、所ジョージ自身が面白い話を披露するコーナーも一時的に存在したので、視聴者はより多くのバラエティを楽しむことができました。

出演者には、所ジョージの他に、藤井恒久や佐藤良子、著名なディーラーたちが名を連ねていました。伊集院光をはじめ、くりぃむしちゅーの2人や、他にも多くの著名人がディーラーとして参加し、彼らの個性的な語りによって様々な実話が展開されました。特に三瓶は、自身でフリップボードのイラストを描く技術がありました。

この番組は、その放送期間中に非常に多くの視聴者に愛され、人気を博しました。実際、新聞のテレビ欄には当初「日本ジツワ銀行」と記載されていたものの、放送が進むにつれ「所さんのジツワ」と表記されるようになりました。

また、番組はその内容のユニークさだけでなく、放送の質にもこだわっていました。後期には「日本ジツワ銀行2」と題された新たなシリーズがスタートし、モノラル放送からステレオ放送に切り替えられるなど、技術的にも進化を遂げました。エンディングを迎えた後も、公式サイトではネタの募集が続けられるなど、番組への愛情は多くのファンによっては続いている感があります。

最後に、「所さんの日本ジツワ銀行」は、単なるバラエティ番組に留まらず、視聴者との親密さを保ちながら、笑いを提供し続けたプログラムとして、その名前は多くの人々の心に刻まれました。

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