手代木直美

手代木直美: 日本サッカー界の女性審判の先駆者

手代木直美（てしろぎ なおみ、旧姓・牧野）は、1980年9月12日生まれのサッカー審判員です。北海道上川郡清水町で育ち、小学校時代からサッカーに親しみました。彼女は高校時代、北海道帯広南商業高等学校のサッカー部で活動しており、顧問の勧めで審判資格の取得に挑戦しました。卒業後は専門学校で理学療法を学びつつ、札幌市にある医療法人社団朋仁会整形外科北新病院で勤務します。その一方で、佛教大学の通信教育課程を修了しました。

手代木は2006年に女子1級審判員の資格を取得し、日本サッカー協会（JFA）からの推薦を受けた2012年には国際サッカー連盟（FIFA）の国際審判員として登録されました。これにより、アジアサッカー連盟（AFC）主催の大会での経験を積んでいきました。

特筆すべきは、2015年に行われたFIFA女子ワールドカップでの活躍です。彼女は主審の山岸佐知子と共に選出され、国際舞台での審判としての腕前を見せつけました。そして、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、日本人女性審判員として唯一の選出を果たしました。さらに、2018年にはウルグアイで開催されたFIFA U-17女子ワールドカップにおいて、主審の山下良美や副審の坊薗真琴と共に、準決勝を含む3試合の審判を担当しました。

2018年12月、FIFAより2019年の女子ワールドカップにおける審判団メンバーに選出されました。この際、手代木は山下や坊薗と共に女性審判団としての使命を全うしました。また、2019年のAFCカップでは副審として貢献し、女性審判団が男子競技のAFC主催大会を担当するのは初めてのケースとなりました。

私生活では、会社員の夫の転勤に伴い、2018年4月から秋田県秋田市に居住しています。彼女のキャリアは、サッカー審判員としての道を歩む多くの女性にとっての励みとなっています。

2023年には「2023 FIFA女子ワールドカップ オーストラリア／ニュージーランド大会」の審判団メンバーに選出され、同年7月20日の大会開幕戦であるグループAのニュージーランド対ノルウェー戦を担当しました。手代木直美の審判としての活躍は、今後も多くのサッカーファンに注目され、さらなる飛躍が期待されるでしょう。

出場記録

手代木直美は、日本フットボールリーグ（JFL）の試合にも参加しており、その経験と実績は、彼女の審判としてのスキルを証明するものとなっています。

外部リンク

• - 国際審判員紹介（日本サッカー協会）

手代木直美の歩みは、サッカー界における女性審判の可能性を広げ、これからも新たな歴史を作っていくことが期待されています。

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