手回しオルガン

手回しオルガンは、英語ではバレルオルガンまたはストリートオルガンと呼ばれ、手でハンドルを回すことで自動演奏を行う鍵盤楽器の一種です。オルゴールのように、あらかじめプログラムされた旋律を奏でることができます。

概要

手回しオルガンの発音機構には、木管[[楽器]]の原理が用いられています。パイプオルガンのように長い笛を用いるエアーリード式と、アコーディオンのように小さいリードを用いるものがあります。ストリートオルガンという別名が示すように、大道芸などで使用されることが多く、比較的小型で、首や肩からベルトで吊り下げられる程度の大きさの箱に収められているものも存在します。日本では、各地のオルゴール博物館などで展示されていることもあります。

自動演奏の仕組みは、大きく分けて二つあります。

1. バレルオルガン: ピンの付いた円筒（バレル）をハンドルで回し、そのピンで鍵盤を押さえて演奏する仕組みです。これは古い形式で、円筒は取り外しができないため、演奏できる楽曲は固定されている場合が多いです。
2. ロールまたはブック式: 紙製の巻物状のロール、または折り畳まれた冊子状のブックと呼ばれる楽譜を使用するタイプです。ロールやブックを交換することで、演奏中に楽曲を簡単に変更できます。現在製作されている手回しオルガンの多くはこのタイプで、ロール式では複数の曲が1つのロールに収録されていることが多く、曲順はロール作成時に決定されます。

近年では、ジェルジュ・リゲティが、この自動演奏楽器のために作品を編曲するなど、現代音楽の分野でもその魅力が再評価されています。

関連項目

オルゴール
紙腔琴 - 日本で発明された手回しオルガンの一種
オルゴールの小さな博物館 - ストリートオルガンを所蔵・展示していた
自動演奏
Barrel organ（英語版）
Street organ（英語版）

外部リンク

現代玩具博物館・オルゴール夢館
てまわしオルガンKINO
* 手回しオルガン演奏家　Koji Koji Moheji

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