手宮

北海道鉄道発祥の地、小樽市手宮

手宮（てみや）は、北海道小樽市の北東部に位置する地名です。かつて北海道初の鉄道である官営幌内鉄道（後の国鉄手宮線）が札幌との間に開通し、北海道鉄道発祥の地としてその名を刻んでいます。

歴史

明治初期に手宮村として成立し、鉄道開通とともに発展しました。手宮駅や官設手宮工場、石炭船積用桟橋などが設けられ、物流の拠点として重要な役割を果たしました。その後、手宮村は手宮町と手宮裏町に分割されましたが、1899年に小樽区へ編入されています。

現在の手宮

手宮線は廃線となりましたが、その跡地は現在、小樽市を代表する観光スポットとなっています。小樽市総合博物館を中心に、歴史的な建造物や文化施設が点在し、多くの観光客が訪れます。

主な観光スポット

小樽市総合博物館本館: 鉄道や小樽の歴史に関する展示が充実しています。
旧国鉄手宮線: 線路跡が保存されており、当時の面影を偲ぶことができます。
手宮洞窟: 貴重な古代の壁画が残されています。
小樽天然温泉湯の花手宮殿: 温泉で旅の疲れを癒すことができます。
手宮公園: 桜の名所として知られています。

交通

手宮へは、小樽駅からバスでアクセスできます。

バス: 北海道中央バス（おたもい営業所）が運行しています。
道路: 北海道道454号小樽海岸公園線が通っています。

地域

手宮地区では、地域を盛り上げるための祭りやイベントが開催されています。

小樽稲荷神社例大祭: 毎年6月上旬に開催される例大祭です。
おたるいか電祭り: 8月下旬に手宮銀座商店街で行われるイベントで、いか釣り船の集魚灯が商店街を照らします。
小樽クラシックカー博覧会: 全国からクラシックカーが集まり、総合博物館で開催されます。

手宮は、鉄道発祥の地としての歴史的な価値と、豊かな自然、そして魅力的な観光スポットが融合した、小樽観光に欠かせないエリアです。ぜひ一度、手宮を訪れて、その魅力を体験してみてください。

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