手形・足形

手形・足形は、人の手のひらや足の裏を写し取ったものです。多くは墨などを塗り、紙に押し付けて記録しますが、粘土で型を取る方法もあります。ここでは、手形・足形が持つ意味や、様々な利用例について解説します。

手形・足形の多様な用途

有価証券の代わり： かつては署名の代わりに手形が用いられていました。現在でも有価証券の一種を手形と呼ぶのは、その名残です。
縁起物： 相撲力士の手形は縁起物として親しまれ、サインと共に色紙に押されることが多いです。
著名人の記録： ハリウッドのチャイニーズ・シアターには、映画スターをはじめとする著名人の手形・足形が刻まれたタイルが埋め込まれています。
誕生記念： 新生児の誕生を記念して手形・足形を残す習慣があります。
米寿祝い： 近畿地方では、米寿のお祝いに手形を取り、近所や親戚に配る風習がありましたが、現在ではごく一部地域に残るのみとなっています。
スポーツの顕彰： 競走やサッカーなど、足を使うスポーツの分野で功績を称えるために足形が残されることがあります。
信仰の対象： 各地の足手荒神や特定の寺社では、手足の病に霊験があるとされ、手形・足形が奉納される習俗があります。
歴史的遺物： 後鳥羽上皇の遺言状には、上皇の手印（手形）が押されています。
キャラクターのサイン： ウルトラ怪獣のサインとして足形が用いられていました。
観光資源： 著名人の手形・足形を観光資源として活用する動きがあり、広島県尾道市の「足形みち」や廿日市市の「清古尊手形」などがその例です。
手形アート： 塗料を用いた手形を紙や布に集め、鑑賞の対象とした芸術作品は手形アートと呼ばれています。

手形・足形と関連情報

足跡： 意図せず残ったものは足跡と呼ばれ、英語では手形・足形と区別されません。
足形みち： 広島県尾道市にある、足形を集めた観光名所です。
清古尊： 手形コレクターとして知られる人物です。

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