手紙バラエティ 三丁目のポスト

手紙バラエティ 三丁目のポスト

『手紙バラエティ 三丁目のポスト』は、2007年7月2日から2008年3月17日にかけて、テレビ東京系列局を中心に放送されたユニークなバラエティ番組です。テレビ大阪と共同テレビの共同製作で、毎週月曜日の夜8時から約1時間の枠で放送されていました。初回は1時間早い夜7時から始まる2時間スペシャルとしてスタートしました。

番組の成り立ちと内容

この番組は、元々2007年3月24日にテレビ大阪で一度限り放送された特別番組『三丁目のポスト』を、全国ネット向けに内容を改めてレギュラー化されたものです。特別版では久本雅美さんと陣内智則さんが司会を務めていましたが、レギュラー放送開始にあたり、司会は中山秀征さんと小島奈津子さんに引き継がれました。

番組の核となる企画は、様々な分野で活躍する芸能人やスポーツ選手といった著名人が、自らの筆で大切な人へ宛てた手紙を書き、その手紙を直接相手のもとへ届けに行くというものでした。リポーターが同行することもありましたが、著名人自身が届け手となるケースもありました。この手紙を届ける過程で生まれる感動や喜び、時にはユーモラスなエピソードが紹介されました。スタジオでは、司会の中山秀征さん、小島奈津子さんとその回のゲストが、VTRの内容を受けてトークを展開しました。また、美しい手紙の書き方や基本的な作法を紹介するコーナーも設けられており、視聴者にとって手紙文化に触れるきっかけを提供する側面も持ち合わせていました。

後期のリニューアル

放送期間の途中、2008年1月21日の放送回（この回も2時間スペシャルでした）をもって、番組の内容は大幅な変更が行われました。手紙をテーマにした企画から一転し、昭和時代の流行や懐かしい風情に焦点を当てた企画が番組の中心となりました。これにより、番組のコンセプトが大きく変わったと言えます。

制作と主な出演者・スタッフ

番組はテレビ大阪と共同テレビの共同製作でしたが、実際の制作作業は東京で行われており、収録にはテレビ東京の天王洲スタジオが使用されていました。これは、地方局製作番組としては比較的珍しい体制でした。

レギュラー版の司会は前述の通り、中山秀征さんと小島奈津子さんが務めました。番組を彩るナレーションは、磯部弘さん、鈴木麻里子さん、小林俊夫さんが担当しました。プロデューサーはテレビ大阪の徳岡敦朗氏と河田宣正氏、チーフプロデューサーは森川健一氏と岩谷哲幸氏（いずれもテレビ大阪）が名を連ねています。制作協力には、R-1、ワイズプロジェクト、テレビジョンフィールドといった制作会社が携わっていました。

放送を巡る出来事

全国のテレビ東京系列局で同時ネットされたほか、一部地域では遅れて放送されていました。放送期間中には、特定の事情により番組内容が急遽変更された回（2007年10月15日放送分）もありました。また、お笑いタレントのカンニング竹山さんがリポーターとして出演した回（2007年8月6日放送分）の視聴率が振るわず、その後の局関係者との間で起きたとされるエピソードが後に別の番組で明かされるなど、テレビ番組ならではの裏話も存在しました。

約8ヶ月という比較的短い放送期間ではありましたが、『手紙』という温かいテーマから始まり、後に『昭和』という懐かしいテーマへと変化しながら放送が続けられた番組でした。

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