打たせ湯

打たせ湯は、温泉や銭湯で見られる湯の利用方法の一つで、高所から落下する湯を身体に直接当てることで、マッサージ効果を得ることを目的としています。

打たせ湯の概要

打たせ湯は、高い位置に設置された湯口から大量の湯を落下させます。利用者は、その湯の落下地点に立ち、または座り、湯の勢いを利用して身体をほぐします。一般的な打たせ湯の設備には浴槽は設けられておらず、使用された湯はそのまま排水されることが多いです。利用者が立ったり座ったりするのに十分なスペースが確保されていることが一般的ですが、寝そべって利用できるような広いスペースを備えた打たせ湯も存在します。

打たせ湯の利用方法

打たせ湯は、肩や腰など、特に凝りや疲れを感じる部分に集中的に湯を当てることで、その効果を最大限に引き出すことができます。湯の勢いが強すぎると痛みを感じることがあるため、最初は湯の当たる位置や角度を調整しながら、自分に合った心地よい刺激を見つけることが大切です。また、打たせ湯の利用後は、身体が温まっているうちに休憩を取り、水分補給をすることも重要です。

打たせ湯の名所

打たせ湯を名物としている温泉地も存在します。その代表例として知られているのが、大分県の筋湯温泉です。筋湯温泉には、多くの打たせ湯があり、観光客に人気があります。これらの温泉地では、自然の景観を楽しみながら、打たせ湯を体験することができます。

打たせ湯の注意点

打たせ湯は、大量の湯を使用するため、特に常時放出型の打たせ湯は温泉で提供されることが一般的です。しかし、その利用形態からエアロゾルが大量に発生しやすく、レジオネラ菌対策が重要となります。そのため、多くの施設では掛け流し方式で温泉を提供しています。

厚生労働省も、循環浴槽水やオーバーフロー水等を再利用した水を打たせ湯に使用することには衛生上の問題があるとして、注意喚起を行っています。打たせ湯を利用する際には、施設の衛生管理状況を確認し、安心して利用できる場所を選ぶことが大切です。

打たせ湯は、その独特な入浴方法から、温泉地や銭湯などで人気を集めています。しかし、利用にあたっては、衛生面や安全面に注意し、適切に利用することが重要です。

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