投球

投球（とうきゅう）

投球とは、野球、ソフトボール、クリケットにおいて、投手が打者にボールを投げる行為を指すほか、その投げられたボールも意味します。投手の成績やパフォーマンスを表現するうえでも重要な概念です。

投球の基本

試合は投手による投球から始まります。そのため、各投手の投球に関する成績やスキルが多く記録されています。投球においては、打者の準備を確認した後、投手はワインドアップポジションかセットポジションのいずれかで投球を行います。投球の結果、ストライクゾーンを通過したボールが打たれなかった場合はストライクとなり、外れるとボールとなります。また、三塁走者が本盗を狙う場合など、投手は捕手にボールを送球することがありますが、これも投球とは異なる行為です。

投球姿勢

公認[[野球規則]]第5.07(a)により、投球には「ワインドアップポジション」と「セットポジション」の二種類が定められています。投手は試合の状況に応じて、どちらかの姿勢を選んで投球を行います。

ワインドアップポジション

ワインドアップポジションは、走者がいない際によく取られる構えです。この姿勢では、まず両手でボールを構え、自由な足を投手板の後方に引いて体を捻ります。その後、体重を移動させながら投げることで、より強い球を投じることが可能となります。

しかし、ワインドアップポジションは時間がかかるため、走者がいる場合は盗塁のリスクがあります。代わりに、セットポジションを選ぶ投手が多いです。また、体全体を使った動作により球速が増す一方で、コントロールが難しくなることも考慮する必要があります。

ノーワインドアップ

ノーワインドアップは、言わばワインドアップの簡略化版です。この姿勢では、腕を振り被ることなくボールを胸の前で持ち、動作を進めていきます。このフォームは日本でのみ用いられる言葉であり、海外では通常のワインドアップとして扱われます。ノーワインドアップは安定した投球を提供し、制球力を高める効果が期待されます。

セットポジション

セットポジションは、投手が安定した構えを取る際に用いられ、主に走者がいる場面で利用されます。この投球姿勢では、自由な足を前方に位置させ、ボールを持った状態で完全に静止します。静止状態から速やかに投球を行うことで、盗塁を防ぐ効果があります。

反則投球

投手が投球動作中にルールを守らないと、反則投球が宣告されることがあります。例えば、投手板に触れずに投げる行為や、打者の構えが不十分な時を狙ったクイックリターンピッチなどが該当します。こうした場合、走者がいなければボールが宣告され、走者がいる場合はボークとして扱われます。

ピッチとスロー

投球（ピッチ）と送球（スロー）は明確に区別されています。歴史的にも、これらの用語は異なる意味を持ってきました。投球とは打者に向けたボール投げを指し、送球は守備時に味方にボールを渡す行為を示します。力任せに投げる投手は「スロワー」と称されることもあり、投球術を重視する姿勢が求められています。

結論

投球は野球の基本的な要素であり、これを理解することでゲームの奥深さを知ることができます。各投手の特徴や戦略を知ることで、試合観戦がさらに楽しめることでしょう。

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