投資事業組合

投資事業組合について

投資事業組合（とうしじぎょうくみあい）は、投資家から集めた資金を元に、出資先となる企業に対して資金を供給する任意団体です。一般に略称として「投資組合」などとも呼ばれ、近年投資の手段として多くの関心を集めています。特に、株式持合いが減少を続ける中、金融機関が手放した株式を受け入れる役割も果たしています。

概要

この投資事業組合が最初に設立されたのは1980年代前半であり、特にベンチャー・ファンドの登場がきっかけとなりました。初期には、民法に基づく組合が主に用いられましたが、その制度にはいくつかの制約がありました。具体的には、民法上の組合では構成員が無限責任を負うため、リスクの高いベンチャー企業への投資を促進するには不十分でした。

法律の施行

1998年に施行された「中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律」、略して中小有責法により、投資事業組合に参加する投資家は有限責任が保証されることとなりました。この法律がもたらしたのは、中小規模の未公開企業に対する投資の活性化です。この法律により、投資家は自らの投資がどれだけ失敗しても、出資額以上の損失を負うことはなくなりました。

その後、2002年には有限会社や匿名組合、2003年には産業活力再生特別措置法の認定企業に対し新たな条件が追加され、投資対象がより広がりました。特に2004年には、法律の名称が「中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律」から「投資事業有限責任組合契約に関する法律」へと変更され、出資先が上場企業まで拡大されることになりました。

さらに資金の運用方法が柔軟になり、金銭債権の取得や融資を行うことも認められるようになりました。これにより、投資事業組合はより様々な形態での資金運用が可能となり、投資家にとって魅力的な選択肢となりました。

組成方法

投資事業組合の設立方法は主に三つあります。
1. 民法に基づく組合
2. 商法に基づく匿名組合
3. 投資事業有限責任組合契約に基づく組合

これらの組合形態は、それぞれ異なる特性を持ち、投資の目的や規模に応じて選択されます。

関連する法令

投資事業組合に関する法律として以下が挙げられます：

• - 商法
• - 投資事業有限責任組合契約に関する法律

これらの法律に基づいて、投資事業組合は組織され、運用されています。投資事業組合の発展は、国内外の投資環境にとって非常に重要な現象であり、今後もこの市場は注目され続けるでしょう。

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