押切美沙紀

押切美沙紀選手の軌跡

押切美沙紀（おしぎり みさき）選手は、1992年9月29日に北海道の中札内村で生まれたスピードスケートの選手です。彼女は富士急行に所属しており、オリンピックや世界選手権での華々しい出場歴を持つ選手です。妹の押切麻李亜もボブスレーとラグビーの選手として知られています。

初期のキャリア

美沙紀選手は、同じくスピードスケート選手である髙木菜那と切磋琢磨しながら成長しました。中札内中学校では全国中学校大会での優勝を果たし、その後は駒澤大学附属苫小牧高等学校に進学しました。彼女は2010年、インターハイ500mで優勝し、2011年のインターハイでも500mと1000mでダブルタイトルを獲得しました。この頃から彼女の名は徐々に広まり始めました。

プロフェッショナルへの道

2011年に高校を卒業後、富士急行に所属しました。サラリーマンとしての成長期には、3000mに挑戦し新たな側面を見せることを目指しました。社会人2年目に入ると、ジャパンカップでの初優勝に加え、スケートだけでなく、夏季には自転車競技にも参加し、たびたび上位に食い込みました。

オリンピックの舞台

2013-2014シーズンには、ソチオリンピックに向けた選考会で日本代表に選出されました。オリンピック本番では1500mに出場し、22位。これを契機に彼女はさらなる成長を遂げることとなります。2015年には全日本距離別選手権で大会新記録を達成し、ワールドカップでも快挙を重ねました。

ケガと復活

特に2016年8月には、練習中の負傷により一時は辛い日々を過ごしましたが、高木姉妹の支えを受けて復帰へ向けて努力を重ねました。2017年札幌冬季アジア大会では1500mでメダルを獲得し、チームパシュートでの優勝へと貢献しました。

輝かしい成果

引き続き、平昌オリンピックに出場した彼女は5000mで惜しくも入賞を逃しましたが、代表選出や日々の努力の成果を実感する瞬間が多かったと語ります。メダル獲得を願って戦う一方で、パシュート選手として自らの役割を全うする姿勢が印象的でした。自らの役割に執着することなく、仲間を支える姿勢は、選手としての成熟を感じさせます。

現在と未来

2022年の北京五輪後、現役を一度離れ、自分自身に向き合う時間を持った美沙紀選手。引退の決意も示しつつ、今後はスケートの指導や普及活動に情熱を注ぐ意向を示しています。2023年に彼女は選手としての引退を発表しました。

押切美沙紀選手は、その競技成績だけでなく、仲間との絆や挑戦の姿勢からも多くの人に影響を与え続けています。

もう一度検索