拓殖大学ラグビー部

拓殖大学ラグビー部

拓殖大学ラグビー部は、関東大学ラグビーリーグ戦グループの1部に所属する、歴史あるチームです。正式名称はTakushoku University Rugby Football Clubといいます。オレンジと紺を基調としたジャージーは、多くのファンに親しまれています。

チームの歴史において特筆すべきは、2000年代の躍進です。1985年卒業のOBである遠藤隆夫氏が2004年に監督に就任して以降、チームは着実に強化が進みました。その指導のもと、2006年度には関東大学リーグ戦の2部で全勝優勝を飾り、悲願の1部昇格を果たします。さらに、昇格初年度となる2007年度には、関東大学リーグ戦で堂々の3位入賞という快挙を達成しました。この成績により、創部以来初めて全国大学ラグビーフットボール選手権大会への出場権を獲得。全国の舞台でも強豪相手に善戦し、ベスト16に進出するなど、その名を全国に知らしめました。

これまでの主要な成績としては、関東大学ラグビーリーグ戦での最高位は2007年度の3位です。全国大学ラグビーフットボール選手権大会にはこれまでに3回出場しており、最高成績はベスト16となっています。また、大学ラグビーのセブンズ（7人制ラグビー）の主要大会である東日本大学セブンズでは、2007年度に一度、優勝旗を手にしています。これらの成績は、チームが特定の時期に高い競争力を有していたこと、そして全国レベルでの実績を残していることを示しています。

近年のチームは、激戦区である関東大学リーグ戦1部で戦い続けており、毎年厳しいシーズンを送っていますが、常に上位進出を目指しています。2023年度は山田凛太選手が主将を務め、村松俊介選手が副将としてチームを牽引しています。

拓殖大学ラグビー部が多くのラグビー関係者から注目される理由の一つに、卒業生たちの活躍が挙げられます。これまで数多くの選手たちが、卒業後に国内のトップレベルのリーグ（かつてのトップリーグや現在のリーグワン）でプロ選手として活躍しています。中には日本代表や7人制日本代表に選出された選手も複数輩出しており、彼らが日本のラグビー界を支える存在となっています。

例えば、トヨタ自動車ヴェルブリッツで活躍し日本代表としてもプレーした七戸昌宏氏や菅原大志氏（現ヴェルブリッツ監督）、パナソニック ワイルドナイツなどでプレーし日本代表や7人制日本代表でも活躍したバツベイ・シオネ氏、東芝ブレイブルーパスで主将も務めたシオネ・ラベマイ氏、現在サンウルブズやホンダヒートで活躍する具智元選手などは、拓殖大学ラグビー部のOBとして非常に著名な存在です。他にもリコーブラックラムズ、NTTドコモレッドハリケーンズ、ヤマハ発動機ジュビロなど、多くのチームで卒業生たちが活躍しており、彼らの存在は後輩たちにとって大きな目標となっています。

チームは、全国から集まった多様なバックグラウンドを持つ選手たちが互いに切磋琢磨し、ラグビーを通じて人間的な成長を目指しています。過去の栄光に安住することなく、常に新たな目標を掲げ、日々練習に励んでいます。今後の拓殖大学ラグビー部のさらなる飛躍が期待されます。

関連項目

関東大学ラグビーリーグ戦グループ
全国大学ラグビーフットボール選手権大会
日本の大学ラグビーチーム

外部リンク

公式サイト
* 拓殖大学ラグビー部 (@takushoku_rugby_official) - Instagram

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