拓殖大学学友会

拓殖大学学友会

拓殖大学学友会（たくしょくだいがくがくゆうかい）は、拓殖大学とその大学院に加え、かつて学生を受け入れていた拓殖短期大学や、北海道にある拓殖大学北海道短期大学を卒業・修了した方々、さらにそれらの学校が改称される以前に卒業された方々を正会員として組織されている同窓会です。この会は、会員同士の絆を育み、母校である拓殖大学グループの発展を支援することを目的としています。

沿革（学友会の歩み）

学友会の歴史は、明治時代にさかのぼります。会の前身となる同窓会は、1909年（明治42年）に設立されました。初代会長には、当時東洋協会の幹事長を務めていた門田正経氏が就任し、会員への情報提供のために同窓会会報の創刊号が発行されています。

その後、1918年（大正7年）には同窓会という名称が現在の「学友会」へと改められました。組織運営体制も時代と共に進化し、1955年（昭和30年）には常任幹事制度が導入され、会の活動基盤が強化されています。会報についても、1965年（昭和40年）には新たな形で「茗荷谷たより」が創刊され、会員間の情報共有が続けられています。

会のシンボル的な出来事としては、1968年（昭和43年）に「拓魂碑」の除幕式が執り行われたことが挙げられます。これは、拓殖大学の精神や歴史を後世に伝える重要なモニュメントとなっています。

学友会の活動は国内にとどまらず、国際的なネットワークも発展してきました。1998年（平成10年）にはブラジルのサンパウロで第1回パン・アメリカン支部長会議が開催され、海外支部の連携が始まりました。続いて2000年（平成12年）には第2回学友会世界支部長会議が実施されるなど、国際会議が定期的に行われるようになります。2003年（平成15年）にはアメリカのロサンゼルスで第3回パン・アメリカン支部長会議、2005年（平成17年）にはカナダのトロントで第4回世界支部会議、2007年（平成19年）にはアルゼンチンのブエノスアイレスで第5回世界支部会議が開催され、世界の各地域に散らばる会員たちの交流と組織強化が図られてきました。

さらに、2008年（平成20年）11月には、台北の中正紀念堂でアジア・ヨーロッパ学友大会が開催されるなど、地域ごとの特色を生かした活動も行われています。

そして、会の設立から100周年を迎えた2009年（平成21年）10月には、東京において記念式典が盛大に挙行され、これまでの歴史を振り返り、未来への展望を共有する機会となりました。

組織（支部ネットワーク）

拓殖大学学友会の組織は、日本国内と海外に広く展開しています。

国内には87の支部があり、これらは以下の11の連合会によって地域ごとにまとめられています。これらの連合会は、北海道連合会、東北連合会、関東連合会、東京都連合会、神静連合会、北陸連合会、東海連合会、近畿連合会、中国連合会、四国連合会、九州連合会です。各支部や連合会は、それぞれの地域で会員向けの行事や母校との連携活動を行っています。

海外には30の支部が設立されており、国際的なネットワークを形成しています。主要な海外支部としては、大韓民国支部、中華民国台湾連合会、香港・マカオ支部、上海支部、フィリピン支部、マレーシア支部、インドネシア支部、タイ王国支部、ベトナム支部、アメリカ・ロサンゼルス支部、アメリカ・ニューヨーク支部、カナダ・トロント支部、オーストラリア支部、ヨーロッパ支部、パナマ支部、コロンビア支部、ボリビア支部、チリ支部、アルゼンチン支部、ヴェネズエラ支部、ペルー支部、エクアドル支部、ブラジル連合会などがあります。

特に中華民国台湾連合会とブラジル連合会は、それぞれが複数の支部を束ねており、合計で9つの支部がこれらの連合会の傘下で活動しています。

他の組織との関連

なお、拓殖大学には様々な関連組織や学生団体が存在しますが、学友会とは組織的に区別されています。例えば、系列校である拓殖大学第一高等学校の同窓会組織（校友会）は、学友会とは別の組織です。また、拓殖大学内の学生団体（クラブなど）のOB・OG組織も、それぞれが独自の活動を展開しており、拓殖大学学友会とは別の組織として認識されています。

このように、拓殖大学学友会は、拓殖大学グループを卒業・修了した多くの人々を結びつけ、国内外で活発な活動を展開する同窓会組織です。会員の親睦と母校への貢献を重要な目的としています。

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