揺れる想い (アルバム)

ZARDの名盤『揺れる想い』を振り返る

『揺れる想い』（ゆれるおもい）は、日本の音楽ユニット・ZARDが1993年7月10日に発表した4枚目のオリジナルアルバムです。約10ヶ月の制作期間を経て、前作『HOLD ME』の後にリリースされたこの作品は、ZARDのシンガー坂井泉水による完全ソロユニット形態でのアルバムとしても注目されていました。

このアルバムのリリースは幾度か延期でしたが、最終的に1993年7月10日に無事にリリースされました。リリース当初はCDショップの注文用紙に「君がいない」とのアルバムタイトルが記載されていたこともあり、タイトルに関してのエピソードも話題となりました。

チャート成績とその影響

『揺れる想い』は、初週に57万枚を売り上げ、オリコン初登場首位を獲得しました。この成果により、アルバムとしては前年に続く自己最高の年間売上を記録し、ZARDのオリジナルアルバムの中で最大のヒットとなりました。そのヒット作の影響を受けて、過去の3作のオリジナルアルバムも再びオリコンの上位に戻るという現象が起こりました。

収録楽曲について

アルバムに収録されている楽曲は、すべて印象的なものばかりです。特にシングル表題曲でもある「揺れる想い」は、アルバムの顔ともいえる存在です。この曲はZARDのファンにとって特別な位置を占めています。また、他にも多くのヒット曲が収録されています。

各楽曲の解説

• - 揺れる想い: この楽曲は8thシングルであり、ZARDの代表曲の1つとして知られています。
• - 君がいない (B-version): 7thシングルのアルバムバージョンであり、オリジナルよりも半音低くアレンジされています。
• - In my arms tonight: 5thシングルとしても知られ、特にその表現が評価されています。
• - あなたを好きだけど: 年下の彼をテーマにした楽曲で、CMに使用されるなど話題になった作品です。
• - 負けないで: ZARDの6thシングルで、力強いメッセージ性が多くのリスナーに響きました。
• - Listen to me: モータウン調のこの楽曲は、ファンの間で隠れた名曲として愛されています。
• - You and me（and…）: 織田哲郎が初めて作曲を手掛けた楽曲で、特に三角関係をテーマにした歌詞が印象的です。
• - I want youと二人の夏: これらも収録されており、多彩なテーマで構成されています。

参加ミュージシャンとタイアップ

このアルバムには、ZARDの坂井泉水に加え、多数のゲストミュージシャンが参加しています。近藤房之助、川島だりあ、大黒摩季などがコーラスで貢献しました。また、いくつかの楽曲は広告やテレビドラマの主題歌としても使用され、広く親しまれました。

『揺れる想い』は、ZARDの音楽キャリアの中でも重要な位置を占めるアルバムであり、今もなお多くのファンに愛され続けている作品です。

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