負けないで

シングル「負けないで」の概要

「負けないで」（まけないで）は、ZARDの6作目のシングルで、1993年1月27日に発売されました。この楽曲は、ZARDを代表する曲となり、多くのファンに親しまれています。

制作経緯

このシングルは、前作「IN MY ARMS TONIGHT」から約4ヶ月後にリリースされました。当初はB-Gram RECORDSの第1弾作品として予定されていましたが、契約の都合で8cm CDとカセットテープの2形態で登場。販売時期に規格品番に欠番が生じましたが、1994年には再発売され、2020年にはデビュー30周年を記念してリマスタリングの上、再発されました。
作曲は織田哲郎によるもので、彼のスタイルに自然に浮かんだメロディーに坂井泉水が歌詞をつけたことで、楽曲が完成しました。坂井が「失うこと無く走り抜ける」と歌詞を書き換えたことも特筆すべき点です。

歌詞とテーマ

坂井は、この曲を書く際「恋愛をテーマにした曲が多かったので、今回は異なるタイプに挑戦したい」と語っています。この意図が反映されたことで、「負けないで」は応援歌としての側面が強調されることとなりました。坂井は、レコーディング中に歌詞の変更を行い、この曲に関しては特に楽しみながら制作したと明かしています。

発売当初の反応

リリース当初はミュージックビデオが制作されなかったものの、2011年に坂井の追悼ライブで初公開されました。音楽番組「ミュージックステーション」でのパフォーマンスはこの曲に対しての唯一のテレビ出演となり、その後ZARDはテレビ出演を控えるスタイルとしました。この時の映像は、後に特典として収録されました。

楽曲の評価と影響

「負けないで」はオリコンチャートで初登場2位、その後首位を獲得し、ZARDにとって初のミリオンセールスを達成するなど大ヒットしました。また1994年のJASRAC賞銅賞を受賞するなど、業界でも高く評価されています。この曲は、NHKの24時間テレビをはじめとした様々なメディアで使用され、特にチャリティーマラソンでの合唱が定番化しました。

メディアでの使用と影響

24時間テレビでは1993年から2023年にかけて出場者が合唱するシーンが続いており、坂井もこの様子を目の当たりにし、嬉しさを漏らしていました。また、2010年のバンクーバーオリンピックを企画したCMにも起用されるなど、応援の象徴的な楽曲として広がりました。

収録曲

シングル収録曲は、「負けないで」とカップリングの「Stray Love」が含まれています。それぞれの楽曲は、“応援歌”としての共通テーマを持ち、ZARDの多様な音楽スタイルを示すものとなっています。

まとめ

「負けないで」はZARDの顔ともいえる曲で、今もなお多くの人に愛され続けています。その制作背景やメディアでの影響を通じて、坂井泉水の意図や情熱を感じ取ることができます。ZARDの音楽は、時を超えて多くの人々にエネルギーを与え続けています。

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