損保ジャパン本社ビル

損保ジャパン本社ビルは、東京都新宿区西新宿に位置する高層ビルであり、その特徴的な外観で知られています。1976年に安田火災海上本社ビルとして竣工し、その後、損害保険ジャパンの本社ビルとして利用されています。この建物は、第19回BCS賞を受賞するなど、建築物としても高い評価を受けています。

概要

1969年、当時の安田火災海上社長であった三好武夫は、アメリカ各地の超高層ビルを視察しました。その際、シカゴのザ・ファースト・ナショナル・バンク・オブ・シカゴ本店ビル（現在のチェースタワー）の末広がりの形状に強い感銘を受け、そのデザインを参考にこのビルが設計されました。白と茶色のツートーンカラーが特徴的で、裾がスカートのように広がる独特の形状から、「パンタロンビル」とも呼ばれています。

1976年5月、青梅街道沿いに安田火災海上本社ビルとして開業しました。その後、安田火災の経営統合に伴い、ビル名称は数回変更され、2020年に現在の損保ジャパン本社ビルという名称になりました。現在、損害保険ジャパンやその持株会社であるSOMPOホールディングスなどが本社を置いています。

安田火災の前身である東京火災の南莞爾社長時代から、青年画家・東郷青児を支援しており、東郷の作品をパンフレットやカレンダーに使用していました。この縁から東郷が自作200点やコレクションを提供し、ビルが開業した1976年7月に42階に東郷青児美術館が開館しました。この美術館は、2020年7月に敷地内に新築移転し、現在はSOMPO美術館として運営されています。

歴史

1976年：安田火災海上本社ビルとしてオープン。
1978年：第19回BCS賞を受賞。
2002年：損害保険ジャパン（初代）発足に伴い、損害保険ジャパン本社ビルに名称変更。
2014年：損害保険ジャパン日本興亜発足に伴い、損害保険ジャパン日本興亜本社ビルに名称変更。
2020年：損害保険ジャパン日本興亜が損害保険ジャパン（2代目）へ商号変更したことに伴い、再度損害保険ジャパン本社ビルに名称変更。
2020年7月：敷地内にSOMPO美術館が開館。

アクセス

損保ジャパン本社ビルへのアクセスは以下の通りです。

JR新宿駅より徒歩6分
都営地下鉄大江戸線新宿西口駅または都庁前駅より徒歩4分
東京メトロ丸ノ内線西新宿駅より徒歩4分

参考文献

森喜則、今吉賢一『ビル紳士録』毎日新聞社、1992年。ISBN 4-62030885-4

外部リンク

* 損害保険ジャパン株式会社の公式ウェブサイトへのリンク'>本社地図 - 損害保険ジャパン株式会社

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