撃ち返し

撃ち返しとは？

シューティングゲーム、特にアーケードゲームやその流れを汲むゲームにおいて、敵キャラクターを破壊した際に、その破壊エフェクトと同時に敵弾が発射される現象を「撃ち返し」と呼びます。この「撃ち返し」によって発生した弾は「撃ち返し弾」と呼ばれ、プレイヤーにとって新たな脅威となります。

撃ち返しの登場背景

従来のシューティングゲームでは、敵キャラクターは出現後、プレイヤーキャラクター（自機）に向けて弾（敵弾）を発射するのが一般的でした。敵弾は破壊不能であり、自機と接触するとミスとなるため、プレイヤーは敵弾を回避しながら敵を倒す必要がありました。しかし、ゲームに慣れた上級者は敵機の出現パターンを覚え、敵が弾を発射する前に敵機を破壊することで、被弾を回避するプレイスタイルを確立しました。これに対抗するために導入されたのが「撃ち返し」です。敵を破壊した瞬間に予期せぬ弾が飛んでくるため、パターン化された攻略法だけでは対応できなくなり、より高度な回避能力が求められるようになりました。

撃ち返しの種類

撃ち返しには様々なバリエーションが存在します。

基本型: 敵を破壊した瞬間に、自機に向けて弾が発射される。
多方向型: 破壊後、一度に複数の方向に弾が撃ち返される。全方位に発射される場合や、特定の角度に集中して発射される場合などがあります。
時間差型: 破壊後、時間差を置いて複数の弾が発射される。「時間差撃ち返し」とも呼ばれ、タイミングをずらして飛んでくる弾を回避する必要があるため、難易度が高い。

撃ち返しの攻略

撃ち返しは、敵機の破壊を条件として発生するため、時間や敵の位置に関係なく発生します。そのため、以下の様な回避テクニックが重要になります。

敵の出現位置を把握する: 敵がどこから出現し、どのような動きをするのかを把握することで、撃ち返しのタイミングを予測しやすくなります。
安全地帯を見つける: 撃ち返し弾が飛んでこない安全な場所を見つけることができれば、比較的安全に敵を破壊することができます。
ボム（またはそれに相当する攻撃手段）を活用する: 緊急回避としてボムを使用することで、撃ち返し弾を回避することができます。ただし、ボムの使用回数には制限があるため、計画的に使用する必要があります。

撃ち返しの起源

『ゲーメスト』（新声社）などの情報によると、SNK（当時は「新日本企画」）のゲーム『サスケvsコマンダー』における敵忍者の死体からの反撃が、撃ち返し弾の始まりとされています。このゲームでは、敵を倒したと思っても、油断すると死体から手裏剣が飛んでくるという、当時としては斬新なシステムが採用されていました。

撃ち返しの影響

撃ち返しの導入は、シューティングゲームの難易度を大きく引き上げると同時に、ゲーム性をより奥深いものにしました。パターン化された攻略法だけでは通用しない、状況判断能力や反射神経が求められるようになり、プレイヤーは常に緊張感を持ってゲームに臨む必要が生じました。また、2周目以降の敵が「撃ち返し」を行うことで、難易度がさらに上昇するゲームも存在し、プレイヤーの挑戦意欲を刺激します。

撃ち返しは、シューティングゲームの歴史において、重要な要素の一つであり、現在でも多くのシューティングゲームに採用されています。撃ち返しを攻略し、ゲームクリアを目指すことは、シューティングゲームプレイヤーにとって大きな目標の一つと言えるでしょう。

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