撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語

『撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語』：グラビアアイドルたちの素顔に迫る異色ドラマ

2012年、テレビ東京系列の深夜ドラマ枠「ドラマ24」で放送された『撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語』は、従来のドラマとは一線を画す、斬新な試みで注目を集めました。このドラマ最大の特徴は、主演女優が設定されていない点です。19名のグラビアアイドルたちが、自身の芸名で出演し、フィクションでありながらセルフパロディ的な要素を強く含んだストーリーが展開されます。

ドラマの概要

テレビ東京がグラビアアイドル界の活性化を目的に「テレ東7ちゃんガールズ（仮）」を結成するプロジェクトが物語の中心。最終選考に残った19人のグラビアアイドルたちは、密着取材を受けながら、様々な困難や葛藤を経験します。このドラマは、華やかな表舞台とは異なる、彼女たちの素顔や本音、そして葛藤をリアルに描き出しました。視聴者は、有名グラビアアイドルたちの意外な一面や人間模様を垣間見ることができ、大きな反響を呼びました。

個性豊かなキャスト陣

出演者は秋月三佳、大橋沙代子、おかもとまり、尾崎ナナ、鎌田奈津美、川村ゆきえ、川村りか、桐山瑠衣、小松彩夏、杉原杏璃、高橋亜由美、館恵美、立花咲、手島優、中川朋美、中村一、菜乃花、仁藤みさき、丸高愛実、和田絵莉など、当時活躍していた多くのグラビアアイドルが名を連ねています。彼女たちは役名ではなく、それぞれの芸名で出演。視聴者にとっては、普段は見られない彼女たちの素の姿を見ることができる貴重な機会となりました。

さらに、各グラビアアイドルを支えるマネージャー陣や番組スタッフも個性豊かに描かれ、ドラマ全体を盛り上げています。ドラマには、元グラビアアイドルや、他の芸能人もゲスト出演し、物語に彩りを添えています。

視聴者投票と「テレ東7ちゃんガールズ」

ドラマの放送終了後には、視聴者投票によって「テレ東7ちゃんガールズ」が選出されました。多くの票が集まった上位7名に加え、同票数だった候補者も加わり、最終的には9名が選出。この結果を受けて、DVD-BOX発売記念イベントが開催され、彼女たちが一堂に会する姿は大きな話題となりました。選考方法は、視聴者投票による選出に加え、審査員による得点も加味された総合的な判断で行われました。

ドラマのテーマと反響

このドラマは、華やかな世界の裏側にあるグラビアアイドルたちの努力や葛藤、そして人間味あふれる姿を描いたことで、多くの視聴者から共感を集めました。従来のグラビアアイドルのイメージを覆すような、リアルな描写が評価され、深夜ドラマながら高い視聴率を獲得。話題性も高く、放送後も長く語り継がれる作品となりました。

スタッフ

脚本には入江信吾氏、北川亜矢子氏、葛木英氏、和田清人氏といった実力派が名を連ね、監督は松木創氏、植田泰史氏、元村次宏氏、山内大典氏など、バラエティに富んだ演出陣が作品を支えました。

主題歌

オープニングテーマはLILの「LUCKY STAR」、挿入歌はリアーナの「ウィー・ファウンド・ラヴ feat.カルヴィン・ハリス」、エンディングテーマはthe audio poolの「watershed」と、多彩な楽曲がドラマを彩りました。さらに、選出された「テレ東7ちゃんガールズ」による主題歌「撮らないで下さい!! ～Don't shoot me Mr!!～」も制作され、配信も開始されました。

『撮らないで下さい!!グラビアアイドル裏物語』は、グラビアアイドルというテーマを通して、エンターテイメント性と人間ドラマを見事に融合させた、記憶に残る作品となりました。

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