撿紅点

撮紅点（𢮦紅点）

撮紅点は、中国発祥のトランプゲームで、花札と同様のゲーム性を持っています。名前の意味は「赤点拾い」で、赤いスートのカード（ハートおよびダイヤ）のみが得点に結びつく特異なルールが特徴です。このゲームは、花札の流れを持ちながらも、近い関係にあるトランプゲームとして認識されています。特に、18世紀の「めくりかるた」との関連については詳細が不明ですが、全体的なゲームのスタイルやルールにおいて類似性が見られます。

ゲームの概要

撮紅点では、通常の52枚のトランプが用いられ、2人から4人（最大6人でも可）のプレイヤーが対戦します。プレイを進行する際には、まずディーラーを決定し、順番に場札と手札を駆使して点数を獲得していきます。

ルールについて

ゲーム開始時、必要な枚数のカードを各プレイヤーに配ります。ディーラーがシャッフルした後、隣のプレイヤーがカットします。参与者全員の手札が配布された後、場には常に4枚のカードが表向きに置かれ、残りは山札として使われます。プレイヤーはそれぞれ手札から1枚を場札と合わせることでカードを取ることができます。数札の場合、合計が10になるように組み合わせる必要がありますが、絵札や10のカードについては同じランクのカード同士を合わせることができます。

特殊ルール

特に面白いのが、場に同じランクの絵札、10、5が存在する場合、プレイヤーは追加のカードで一気に3枚を取ることができます。また、場に4枚揃った場合は、そのカード群が全てディーラーの得点となります。このような特殊な取り方やルールは、プレイをよりダイナミックにし、戦略的思考を促します。

得点の計算

点数は、主に赤いスートのカードにのみ付与されます。基本的な点数合計は210点ですが、ゲーム人数に応じて特定のカードに点数が追加されることがあります。たとえば、3人以上の場合、A♠は30点、4人ではA♣は40点として評価されます。最終的に、プレイヤーが獲得したカードの点数から平均得点を引いた値がそのプレイヤーの得点として記録されます。

変種の存在

撮紅点には多様なバリエーションがありますが、特に台湾では赤い5同士を合わせると他の競技者から10点を得られるルールが存在します。また、タイにも似たゲーム「コップダム・コップデン」があり、こちらは逆に黒いスートのカードに得点が与えられます。

このように、撮紅点は独特のルールと戦略性を併せ持ち、地域によってさまざまな変化を見せる魅力的なゲームといえるでしょう。カードゲームの愛好者には特に楽しめる内容になっています。

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