敷設 (機雷)

敷設（ふせつ）とは

敷設とは、もともと機雷を海面に浮かべて設置・備え付けることを意味する言葉です。機雷は、敵の艦船の航行を妨害するために用いられる兵器であり、敷設は、その機雷を戦略的に配置する重要な軍事作戦です。

しかし、敷設という言葉は、軍事分野に限らず、広く一般的に用いられるようになっています。例えば、鉄道、ガス管、水道管などのインフラ設備を「敷設する」という場合、これは文字通り、それらの設備を地面や地下に敷いて設置することを意味します。

敷設と付設・附設の違い

「敷設」と似た言葉に、「付設」や「附設」があります。これらの言葉は、どちらも何かを「設ける」という意味を持っていますが、そのニュアンスは異なります。

「付設」や「附設」は、あるものに付属させて、あるいは付け加えて設けることを意味します。例えば、「病院に売店を附設する」というように使われます。一方、「敷設」は、鉄道、電線、水道などの設備を、新たに設置することを意味します。既存のものに付け加えるのではなく、ゼロから設備を作り上げるニュアンスがあります。

敷設の対義語：掃海

敷設の対義語として、「掃海（そうかい）」という言葉があります。掃海とは、機雷を除去する作業のことです。敷設された機雷は、自国の艦船にとっても危険な存在となるため、安全な航路を確保するために掃海が行われます。

掃海は、専門的な知識と技術を必要とする危険な作業です。掃海艇と呼ばれる特殊な艦艇が用いられ、機雷を爆破処理したり、安全に回収したりします。

関連事項

機雷敷設艦：機雷を敷設することを専門とする軍艦。
掃海艇：機雷を除去する掃海作業を専門とする軍艦。
* 掃海：機雷を除去する作業のこと。

敷設は、軍事的な意味合いだけでなく、社会インフラの整備においても重要な役割を果たしている言葉です。その意味を正しく理解し、適切に使いこなせるようにしましょう。

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