文明堂神戸店

株式会社文明堂神戸店

概要

株式会社文明堂神戸店は、兵庫県神戸市兵庫区に本店を置く、日本の伝統的な菓子、特にカステラの製造・販売を主な事業とする企業です。長崎で創業した文明堂の系譜を汲み、現在は神戸を中心とした地域に根差した経営を行っています。

沿革

文明堂の歴史は、1900年（明治33年）1月に中川安五郎氏が長崎市丸山町において創業したことに始まります。その後、全国各地に暖簾分けや支店が開設され、その流れの中で1930年（昭和5年）4月21日に神戸支店が誕生しました。

第二次世界大戦後の混乱期を経て、1946年（昭和21年）には東京、横浜、神戸などにあった地方支店が、総本店から経営的に独立することとなります。この独立を経て、神戸支店は地域における事業基盤を固めていきました。そして、1953年（昭和28年）には、現在の法人格である株式会社文明堂神戸店が正式に設立され、独立した企業としての新たな歩みを開始しました。

事業の拡大に伴い、生産能力の増強も図られました。1969年（昭和44年）には兵庫県神戸市垂水区に垂水工場が操業を開始し、続いて1992年（平成4年）には兵庫県加古郡稲美町に稲美工場が稼働しました。これらの工場は、文明堂神戸店が製造する様々な菓子の生産拠点となっています。また、消費者に製品をより身近に届ける取り組みとして、2011年（平成23年）には工場直売店も開設されました。

所在地

本店: 兵庫県神戸市兵庫区福原町3-2
稲美工場: 兵庫県加古郡稲美町六分一字百丁歩1362-59

直営店舗

文明堂神戸店は、本店を含む複数の直営店舗を運営しており、主な店舗は以下の通りです。これらの店舗を通じて、製造したばかりの新鮮な菓子が消費者に届けられています。

本店（神戸市兵庫区）
住吉店（神戸市東灘区）
六甲道店（神戸市灘区）
プリコ神戸店（神戸市中央区）
新長田店（神戸市長田区）
鈴蘭台店（神戸市北区）
西鈴蘭台店（神戸市北区）
垂水店（神戸市垂水区）
明石店（兵庫県明石市）
西明石店（兵庫県明石市）
大久保店（兵庫県明石市）
稲美工場直売店（兵庫県加古郡稲美町）

これらの店舗は、神戸市内を中心に、明石市、稲美町といった兵庫県内の主要地域に広く展開しており、多くの顧客に親しまれています。

主な商品

文明堂神戸店が製造・販売する菓子は多岐にわたりますが、中でもカステラは創業以来の看板商品です。

カステラ: 伝統的な製法で作られるプレーンカステラ。
爛華カステラ: 特選素材を使用した風味豊かなカステラ。
五三焼カステラ: 卵黄を多く使用し、濃厚な味わいが特徴の高級カステラ。
三笠山: ふっくらとした生地に餡を挟んだ、いわゆるどら焼き。
カステラ巻: カステラを餡やクリームと共に巻き上げたもの。
栗饅頭: 白餡の中に栗を包んで焼き上げた饅頭。
* 半月最中: 半月型をした、皮と餡を合わせた最中。

これらの商品は、長年にわたり培われてきた技術と厳選された素材によって作られており、贈答品としても家庭用としても人気があります。文明堂神戸店は、伝統を守りつつも、時代に合わせた新しい商品開発にも取り組んでいます。

外部リンク

文明堂神戸店の公式サイトでは、最新の情報や商品ラインナップなどが確認できます。

文明堂神戸店公式サイト

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