斉田倫輝

宮城県に生まれ育った斉田倫輝選手は、1996年1月25日にこの世に生を受けました。恵まれた体格を持つ彼は、身長191センチメートル、体重100キログラムというサイズを生かし、ラグビーフィールド上で主にフォワード第2列および第3列として活躍しています。具体的には、ロック（LO）、ナンバーエイト（No8）、そしてフランカー（FL）といった複数のポジションを高いレベルでこなすことができるユーティリティプレイヤーです。

楕円球との出会いは、地元の仙台ラグビースクールに通い始めた小学5年生の時でした。このスクール出身者としては初めて、当時の国内トップリーグ（現在のジャパンラグビーリーグワンの前身）でプレーする選手となったという、特筆すべき功績を持っています。

中学校を経て、県内のラグビー強豪校である仙台工業高校に進学。高校での熱心な取り組みと才能が開花し、将来有望な選手として高校日本代表候補に選出されました。この経験は、彼にとって全国レベル、そして国際レベルを意識する重要なステップとなりました。

高校卒業後、2014年にはラグビーの名門として知られる法政大学に入学。関東大学対抗戦グループなどでハイレベルな試合を経験し、選手としてさらに磨きをかけました。チームの中心選手として活躍し、最終学年となる2017年には法政大学ラグビー部の副将という重責を担い、チームを牽引するリーダーシップも発揮しました。

大学を卒業した2018年、斉田選手はプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせ、当時のトップリーグに所属していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに加入しました。その後、リーグの再編を経て、現在はジャパンラグビーリーグワンに参戦するNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安の一員としてプレーを続けています。

また、斉田選手は若い頃から日本の将来を担う存在として期待されてきました。U20日本代表やジュニア・ジャパンといったユース世代のカテゴリーで日の丸を背負い、世界の強豪との対戦を通じて貴重な国際経験を積んでいます。これらの経験は、現在の彼のプレーにも大きく活かされています。

さらに、斉田家はラグビー一家であり、兄である晃平氏もまたラグビー選手として活躍しています。身近にラグビーに取り組む兄の存在は、斉田選手自身の競技人生にも何らかの影響を与えたことでしょう。

小学5年生でラグビーを始めて以来、着実にステップアップを重ね、高校、大学、そしてプロの舞台で経験を積んできた斉田倫輝選手。複数のフォワードポジションをこなせる万能性と、ユース代表での国際経験を武器に、所属チームであるNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安の中心選手として、今後の更なる活躍が期待されています。

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