斉田好男

斉田好男（さいだ よしお）

日本の指揮者、神戸大学名誉教授。
1948年3月29日、長野県松本市に生まれ、現在は兵庫県明石市在住。

経歴

長野県松本県ヶ丘高等学校を卒業後、武蔵野音楽大学に進学。同大学院音楽研究科修士課程を修了。
大学研究員を経て、1975年10月に神戸大学教育学部の助手として着任。その後、教授として指揮法やアンサンブル法などを指導し、2012年3月に同大学を退官。神戸大学名誉教授となる。

指揮者としての活動

高校時代に小澤征爾のコンサートを聴いたことがきっかけで指揮者を志す。
指揮法を齋藤秀雄、高階正光に、トロンボーンを山本正人、坂本辰則、木下利男に師事。
「オールラウンド指揮者」として、オペラ、管弦楽、吹奏楽、合唱など幅広いジャンルで活躍。
特にロマン派音楽と邦人作品を得意とする。

設立、育成、指導に定評があり、日本指揮者協会、日本吹奏楽指導者協会、日本合唱指揮者協会の3団体全てに所属する唯一の指揮者である。
その他、日本演奏連盟、日本音楽表現学会、日本音楽教育学会、兵庫県音楽活動推進会議、神戸芸術文化会議、神戸音楽家協会（副代表幹事）の会員も務める。
また、関西合唱連盟・兵庫県合唱連盟理事長、明石フィルハーモニー管弦楽団指揮者など、多くの団体で要職を担う。

教育活動

四半世紀にわたる「指揮法ゼミ」は、学外にも広く門戸を開放。
このゼミからは、オペラ（関西二期会）、ミュージカル（宝塚歌劇団）、管弦楽、吹奏楽、合唱など、様々な分野で活躍する多くの門下生を輩出している。

著書

『はじめての指揮法 初心者のためのバトンテクニック入門』（音楽之友社、1999年）

指揮法ゼミでは当初、齋藤秀雄の『指揮法教程』をテキストとして使用していたが、よりアマチュア指揮者にも理解しやすい入門書として本書を執筆。
『指揮法教程』を基本としつつ、バトンテクニック習得のための導入的役割を担うことを目的としている。
現在でも、指揮法ゼミでは『指揮法教程』と『はじめての指揮法』が併用されている。
本書は第16版が重版される人気書となっている。

社会的活動

各種コンクール（全日本合唱コンクール、NHK全国学校音楽コンクール、全日本吹奏楽コンクールなど）審査員（兵庫県、関西ブロック）
2006年　第61回国民体育大会　式典音楽部会長・式典専門委員会副委員長

受賞歴

2009年6月 - 兵庫県文化功労賞
2022年11月 - 神戸市文化賞

外部リンク

斉田研究室HP - 神戸大学大学院 斉田研究室

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