斉藤さんちのお客さま

斉藤さんちのお客さま

『斉藤さんちのお客さま』は、1987年5月から9月までの間、フジテレビで放送されたトークバラエティ番組です。全16回放送され、毎週金曜日の19:00から30分間、視聴者に楽しみを提供しました。この番組は、若き日の斉藤由貴が司会を務めた初めての番組という点でも注目されています。特に、出演者にはメイド役を演じる室井滋があり、彼女を「シゲー」と呼ぶ斉藤の掛け合いも話題となりました。

番組の内容は多岐にわたり、毎回1人（組）のゲストを迎えてのトークが行われました。ゲストとのリラックスした会話だけでなく、時事ネタや占いなど、多様なコーナーも用意されており、視聴者に新鮮な印象を与えました。特に時事ネタでは、当時の社会情勢などを軽快なトークで紹介し、視聴者にも親しみやすい内容となるよう工夫が凝らされていました。

番組が終わるまでの約5か月間の間に様々なゲストが登場しましたが、斉藤由貴と室井滋のコンビは観客に強烈な印象を残しました。企画には、後に『優駿 ORACION』などに関与する亀山千広が関わり、プロデューサーとして杉田成道が就任するなど、制作チームも豪華でした。オープニングは、著名な演出家・市川準によるもので、視覚効果にも力を入れておりました。

番組の音楽も印象的で、オープニングテーマは崎谷健次郎が作曲し、武部聡志が編曲を担当した「体育館は踊る」というインストゥルメンタルが使用されました。エンディングテーマには、斉藤由貴自身が作詞を手がけ、歌唱も行った「家族の食卓」が流れ、視聴者の心を掴む要素となりました。

また、制作スタッフの巧妙な手が加わり、視覚的にも魅力的な演出がなされていました。技術的な側面では、撮影を担当したのは市川準監督で、映像に対しても高いクオリティが求められていました。各セクションのスタッフが一丸となって、全体の完成度を高めていたことが、番組の成功の一因と言えるでしょう。

残念ながら、この番組はわずか5か月で終了しましたが、斉藤由貴の司会者としてのデビュー作として、その後のキャリアにおいても大きな意味を持つ番組となりました。『斉藤さんちのお客さま』は、当時のテレビのトークバラエティ番組の先駆け的存在であり、今でも多くのファンの記憶に残っています。

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