斉藤浩哉

斉藤浩哉：安定したジャンプで長野五輪金メダルに貢献したスキージャンパー

斉藤浩哉（さいとう ひろや）は、1970年9月1日生まれ、北海道余市町出身の元スキージャンプ選手。雪印乳業に所属し、現在は指導者として活躍しています。同世代には岡部孝信がいます。

プロフィール

スキージャンプが盛んな余市町で育ち、10歳でジャンプを始めました。余市町立沢町小学校、余市町立西中学校、余市高校を経て、1989年4月に雪印乳業に入社。

現役時代は、基本に忠実で安定したジャンプスタイルが特徴で、「教科書」と評されました。1997-1998年シーズンには、日本のワールドカップ表彰台独占3回すべてで表彰台に上がっています。特に長野オリンピックでは、団体戦の2番手として出場し、1回目130m、2回目124mと安定したジャンプを披露。団体全選手の中で4番目の合計得点を挙げ、日本の金メダル獲得に大きく貢献しました。

しかし、長野オリンピック後は度重なるケガに悩まされました。1998年7月には右膝の前十字靭帯、1999年6月には左膝の膝蓋腱を3箇所断裂。それでも不屈の精神で何度も復活を果たしました。

2003年3月に現役を引退し、雪印乳業のコーチに就任。2006年4月からは監督を務めました。2014年春に監督を退任し、現在は社業に専念しています。

主な競技成績

冬季オリンピック

1998年長野オリンピック ( 日本)
個人ノーマルヒル：9位
個人ラージヒル：47位
団体ラージヒル：金メダル (岡部孝信、斉藤浩哉、原田雅彦、船木和喜)

ノルディックスキー世界選手権

1995年サンダーベイ大会 ( カナダ)
個人ノーマルヒル：2位
団体ラージヒル：3位 (安崎直幹、岡部孝信、西方仁也、斉藤浩哉)
1997年トロンハイム大会 ( ノルウェー)
個人ノーマルヒル：8位
個人ラージヒル：11位
団体ラージヒル：2位 (船木和喜、岡部孝信、原田雅彦、斉藤浩哉)
1999年ラムソー大会 ( オーストリア)
個人ラージヒル：9位

スキージャンプ・ワールドカップ

FISワールドカップ通算2勝 (2位4回、3位10回)
初出場：1991年12月14日 日本・札幌
シーズン個人総合最高成績：5位 (1996/97シーズン、1997/98シーズンの2回)

日本国内での主な競技成績

1986.02.06(木) 第23回全国中学校スキー大会
1989.03.19(日) 第23回雪印杯全日本ジャンプ旭川大会少年組
1990.12.24(日) 第6回吉田杯ジャンプ大会
1991.02.12(火) 第9回鹿角ジャンプ大会
1992.03.08(日) 第63回宮様スキー大会国際競技会(ラージヒル)
1992.03.11(水) 第4回国際蔵王ジャンプ大会山形市長杯
1992.03.15(日) 第70回全日本スキー選手権大会(ノーマルヒル)兼第27回倶知安町長杯全道ジャンプ大会
1995.02.26(日) 第66回宮様スキー大会国際競技会(ラージヒル)
1999.02.07(日) 第10回TVh杯ジャンプ大会
2000.01.30(日) 第6回SBC杯白馬ジャンプ大会兼FISコンチネンタルカップジャンプ大会

外部リンク

斉藤浩哉 - 国際スキー連盟のプロフィール （英語）
斉藤浩哉 - Olympedia（英語）

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