斉藤進

斉藤 進（さいとう すすむ）

斉藤進は、1970年11月8日生まれの日本の元政治家です。民主党に所属し、東京都小平市議会議員を2期、衆議院議員を1期務めました。

幼少期から学生時代

斉藤は静岡県浜松市で生を受けました。父親が航空自衛隊に勤務していた関係で、幼少期は転居が多く、福岡、静岡、千葉、石川、宮城といった全国各地の基地周辺都市でそれぞれ数年間ずつ過ごしました。その後、東京都へ移り住みます。

高校は東京都立清瀬高等学校を卒業。在学中には生徒会会長を務め、当時の書記には、後にアニメーション監督として「秘密結社 鷹の爪」などを手掛けるFROGMAN氏がいました。大学は中央大学経済学部経済学科へ進学。大学時代は弁論部である辞達学会に所属し、幹事長を務めるなど、学生時代からリーダーシップを発揮しています。

ボランティア活動と秘書経験

大学を卒業した後、斉藤は海外でのボランティア活動に取り組みました。イスラエルのゴラン高原など、国際的な舞台で社会貢献に従事しました。帰国後は、政治の世界に足を踏み入れ、衆議院議員・末松義規氏の秘書として政治の現場を学びました。

地方政治での実績

1999年、斉藤は東京都小平市の市議会議員選挙に立候補し、初当選を果たしました（35人中2位）。続く2003年の選挙でもトップ当選（34人中1位）を果たし、2期8年にわたり小平市議を務めました。市議会では、厚生委員長や生活文教委員長といった要職を歴任し、地方政治の課題解決に尽力しました。

国政への進出と衆議院議員時代

小平市議を退任後、斉藤は国政への挑戦を決意します。2009年の第45回衆議院議員総選挙に、民主党公認候補として静岡県第8区から出馬しました。この選挙では、当時の麻生内閣で文部科学大臣を務めていた自由民主党の現職、塩谷立氏を破る番狂わせを演じ、初当選を果たしました（塩谷氏は比例東海ブロックで復活当選）。

民主党が政権交代を果たした直後の第173回国会では、衆議院本会議において、鳩山由紀夫内閣総理大臣による所信表明演説終了時に、日本の憲政史上初めてとなるスタンディングオベーションを主導した人物として知られています。衆議院議員としては、厚生労働委員会、安全保障委員会、東日本大震災復興特別委員会など、多岐にわたる委員会に所属し、国政の課題に取り組んでいました。

その後の活動

2012年に行われた第46回衆議院議員総選挙にも、再び民主党公認で静岡県第8区から立候補しましたが、惜しくも議席を失いました。その後、2013年4月には、務めていた選挙区総支部長の職を退任しています。

斉藤進は、地方議会議員から国会議員へとステップアップし、要職を歴任した経験を持つ政治家です。幼少期の多様な環境や学生時代の活動、海外でのボランティア経験など、幅広いバックグラウンドを持つ人物と言えるでしょう。

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