第45回衆議院議員総選挙

第45回衆議院議員総選挙の概要

第45回衆議院議員総選挙は、2009年8月30日に実施された、日本の国会の衆議院議員を選出するための重要な選挙です。この選挙は、郵政解散に伴う第44回衆議院議員総選挙で当選した議員の任期が満了することを受け、解散日が2009年7月21日に決定された結果、8月30日に投票が行われることになりました。これにより、史上初めて憲法下で8月に実施された衆議院選挙としても特筆される内容でした。

選挙は、民主党が圧倒的な戦果を挙げたことが最大の特徴です。民主党は308議席を獲得し、議席占有率64.2％という記録を樹立しました。この数値は、現行憲法下での選挙としては過去最高の成果となりました。反面、自由民主党は119議席を獲得するに留まり、大幅な議席減少を記録しました。この選挙は政権選択解散とも呼ばれ、国民は自公連立政権と民主党中心の政権のどちらを選ぶかを問われました。

選挙の経過

選挙の前段階では、自由民主党は複数回の政権交代を経て支持率が低迷しており、特に2008年のリーマン・ショック以降は政治への不信が広がっていました。福田康夫首相の辞任、麻生太郎首相への交代など、内政が混乱をきたす中で、選挙はさらに待たされましたが、民主党は「政権交代」を掲げて選挙戦に臨みました。

また、今回の選挙では、過去にないほど多くの有権者が期日前投票を利用し、1,398万人を超えました。特に、平成生まれの人々が初めて投票権を行使したことも注目された要素です。

選挙結果

選挙の結果、民主党は193議席の増加を見せ、これまでの過去最高を更新しました。これにより、彼らは新政権樹立の準備を整えるに至りました。一方で、自由民主党は1955年の保守合同以来、初めて衆議院第1党の座を失う結果となり、衝撃的な選挙結果となりました。

公明党も議席を減少させ、過去最低の21議席を得るに留まりました。新たに立ち上げられた政党である「幸福実現党」は、337名を擁立しましたが、全員が落選するという苦い結果を経験しました。こうした結果を受け、民主党は鳩山由紀夫氏を首相に据え、連立政権の結成へと進んでいきました。

政治的意義と影響

この選挙における結果は、日本の政治に大きな変化をもたらしました。非自民政権としては1993年以来のことであり、長い間続いていた自民党の支配からの脱却を象徴しています。民主党にとっても、結党後11年目にしての快挙であり、新たな政治的風を巻き起こす結果となりました。

このようにして、第45回衆議院議員総選挙は、選挙そのものの意義だけでなく、日本の政治全体に大きな影響を与えた歴史的な出来事となりました。

もう一度検索