斎藤勝

斎藤 勝のプロフィール

斎藤勝（さいとう まさる）は、1937年4月25日生まれの日本のバレーボール指導者であり、アスレティックトレーナーでもあります。彼は元全日本男子バレーボールチームの監督であり、現在は東海大学の名誉教授として活躍しています。斎藤氏の指導力は多くの選手に影響を与え、特に指導者としての評価が高い人物です。

来歴

東京都出身の斎藤は、東京都立目黒高等学校および日本体育大学体育学部体育学科を卒業し、教職に就きました。この時期、彼は中学や高校、そして大学において、バレーボール部の監督として活動し、その卓越した指導力を発揮しました。

世界選手権とオリンピック

1970年には第7回世界選手権において、日本全日本男子チームのトレーナーを務め、後には1972年のミュンヘンオリンピックでもトレーナーとして活動しました。この際、彼は松平康隆監督とともに独自のトレーニング方法を開発し、筋力向上のための倒立歩行などの手法を考案しました。

監督としてのキャリア

1984年、ロサンゼルスオリンピック後に日本全日本男子チームの監督に就任し、その年の神戸ユニバーシアードでも監督として優勝を果たしました。彼は、若手選手の育成に重きを置き、特にユニバーシアード出場メンバーを中心としたチーム作りに尽力しました。その結果、神戸ユニバーシアードでは男女ともに優勝を収めるという偉業を達成しました。女子チームの監督は同大学の先輩である宗内徳行氏でした。

バレーボール協会での役割

その後も斎藤は、日本バレーボール協会の常務理事や全日本男子チーム強化委員長、東海大学体育学部長など、さまざまな役職を歴任しました。彼の指導は、選手たちの成長に寄与し続けています。

著書

斎藤勝は多くの著書を執筆しており、バレーボールの戦術やトレーニング方法についての専門的な知識を提供しています。代表的な著作には以下のものがあります：
1. 『バレーボールの戦術 - 松平バレーボール躍進の秘密』 - 1972年、松平康隆・池田尚弘との共著
2. 『バレーボールのトレーニング』 - 1972年、大修館書店（吉原一男・豊田博・土谷秀雄との共著）
3. 『これが新しい体づくりだ　男子バレー勝利のかげに』 - 1972年
4. 『バレーボール』 - 1978年
5. 『斎藤勝式・驚異のパワーアップトレーニング』 - 1983年
6. 『Volleyball 斎藤勝のバレーボール・技術と戦術』 - 1994年
7. 『この道 その人生』 - 非売品の自伝

斎藤勝は日本のバレーボール界で多大な影響を持ち続け、その尽力は後進の選手たちに引き継がれています。

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