斎藤毅 (歯学者)

斎藤毅

プロフィール

斎藤毅（さいとう つよし）氏は、1935年生まれの日本の歯科医師、歯学者です。日本大学歯学部を卒業後、同大学院で研究を重ね、歯学博士号を取得しました。専門は歯科保存学であり、日本大学歯学部教授、日本大学名誉教授として長年、教育・研究に携わってきました。また、日本歯科医学会会長、日本口腔インプラント学会副会長など、多くの要職を歴任し、日本の歯科医療の発展に大きく貢献しました。

経歴

1959年、日本大学歯学部を卒業。1963年には同大学院を修了し、歯学博士号を取得しました。学位論文の題は「象牙質齲蝕の病巣における蛋白質(ことにそのアミノ酸組成)糖質Ca,Mg,Pの量的変動」です。その後、日本大学で助手、講師、助教授を経て、1973年に教授に就任しました。2005年からは日本大学名誉教授となっています。2014年11月には、長年の歯科医療への貢献が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

主な役職

斎藤毅氏は、教育・研究活動に加え、以下の学会・団体の要職を歴任しました。
学術著作権協会 代表理事
日本歯科医学会 元会長
日本歯科保存学会 名誉会員
日本歯科医学教育学会 名誉会員
日本歯科薬物療法学会 名誉会員
日本口腔インプラント学会 元副会長
日本レーザー歯学会 名誉会員（第10回大会長）
日本医用歯科機器学会 元会長、監事
国際歯科学士会日本部会 元会長、顧問
日本歯科医療福祉学会 名誉会員

これらの役職を通して、歯科医療の質の向上や研究の推進に尽力しました。

著作活動

斎藤毅氏は、多くの著書や翻訳書を執筆・監修しています。主な著作は以下の通りです。

『歯内療法マニュアル』基礎編（翻訳）
『歯内療法マニュアル』臨床編（翻訳）
『化学』（歯科衛生士教本）
『化学』（臨床検査法）
『コーエン＆バーンス 最新歯内療法学』（監訳）
『カラーアトラス 歯内療法の臨床』（編著）
『歯科診療の感染予防：B型ウイルス性肝炎』（ビデオテープ）
『臨床歯内療法アトラス 治療概念と外科的アプローチ』（監訳）
『III 審美』（編著）
『歯科用レーザーの臨床』（共著）
『カラーアトラス エンドドンティックス』（共訳）
『歯科診療補助 臨床検査法』（共著）
『保存修復学・歯内療法学』（共著）
『4 下顎運動障害』（編著）
『5 外傷』（編著）
『ハンディ歯内療法学』（編著）

これらの著作は、歯科医師や歯科衛生士の教育に大きく貢献しており、臨床現場でも広く活用されています。

研究業績

斎藤毅氏の研究は、特に歯科保存学の分野で高く評価されています。象牙質齲蝕に関する研究や、歯内療法に関する研究は、その後の歯科医療の発展に大きく貢献しました。また、歯科用レーザーや歯科材料に関する研究も行っており、幅広い分野でその知識と経験を活かしています。

まとめ

斎藤毅氏は、日本の歯科医療の発展に多大な貢献をしてきた、歯科医師・歯学者です。教育者として、研究者として、また学会のリーダーとして、歯科医療の質の向上に尽力してきました。その業績は、今後の歯科医療を担う人々にとって、大きな指針となるでしょう。

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