斎藤澄子

斎藤 澄子

概要

1972年3月26日、福島県会津若松市生まれの元女子プロレスラー。ジャパン女子プロレスからJWP女子プロレスで活躍。同期・福岡晶とのライバル関係で注目を集めたが、首の負傷によりプロキャリアを終えた。引退後、一度限りではあるがリングへの復帰も経験している。

プロキャリア

1989年にジャパン女子プロレスに入門し、プロレスラーとしての道を歩み始める。翌1990年11月1日、ジャパン女子の大阪府立体育会館第二競技場大会にて、小屋百合子戦でデビューを果たした。

1992年にジャパン女子プロレスが解散すると、斎藤は志を同じくする選手たちと共にJWP女子プロレスの旗揚げに参加。JWPのリングでは、ジャパン女子時代からの同期である福岡晶との間で、激しいライバル関係を築き上げた。互いの実力を認め合い、時には激しくぶつかり合った二人の対戦は、JWP初期マットの重要な要素となった。

負傷と引退

順調なキャリアを送り、同期とのライバルストーリーを展開していた斎藤だったが、度重なる怪我に苦しめられる。特に首の負傷は深刻で、プロレスラーとして活動を継続することが困難となったため、現役引退を決断せざるを得なくなった。

1993年2月11日、JWPの後楽園ホール大会にて、斎藤の引退試合が行われた。最後の相手を務めたのは、長年のライバルであった福岡晶。因縁の相手とのシングルマッチが、斎藤のプロレスラーとしての最後の舞台となった。この試合をもって、彼女の約2年4ヶ月という短い現役生活に幕が閉じられた。

引退後と一時的な復帰

現役引退後、斎藤はプロレス界から離れ、1995年に結婚。新たな生活を送った。

しかし、引退から16年の時を経た2009年11月2日、プロレスリングWAVEが開催したGAMI選手デビュー20周年記念興行『GAMILIBRE5〜GAMI CHRONICLE〜』において、一夜限りながらリングに復帰した。同期であるGAMI選手の記念興行のメインイベントという大舞台でのサプライズ復帰は、当時のファンにとって嬉しい出来事となった。

特徴

リング上での得意技として、グラウンドでのサブミッションであるSTF（ステップオーバー・トーホールド・フェイスロック）を使用していた。入場時には「Believe in You」という楽曲が流されていた。

斎藤澄子のプロレス人生は、ジャパン女子からJWPという時代の転換期にあり、同期・福岡晶とのライバル関係という強い印象を残した。怪我により志半ばでリングを去ることとなったが、その後のサプライズ復帰は、多くのファンの記憶に残り続けている。

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