新ジェイムズ王訳

新ジェイムズ王訳聖書（NKJV）

新ジェイムズ王訳聖書、通称NKJVは、トーマス・ネルソン社によって出版された、ジェームズ1世による欽定訳聖書を基にした、現代英語による改訂版です。この聖書は、英語圏における伝統的な聖書の一つでありながら、現代の言語に適した形で提供されています。以前は、英国では改訂欽定訳（Revised Authorized Version）という名称でも知られていましたが、現在ではNKJVが一般的に広まっています。

NKJVの出版は、複数の段階を経て行われました。まず、1979年には新約聖書がリリースされ、続いて1980年には新約聖書に詩篇が追加されたものが出版されました。最終的には、1982年に旧約聖書と新約聖書を含む完全版が刊行されました。この発刊は、聖書をよりアクセスしやすく、理解しやすいものにするための重要なステップでした。

国際ギデオン協会は、世界中のホテルや病院に設置する聖書としてNKJVを使用していましたが、2013年からは英語標準訳聖書（English Standard Version、ESV）に変更されました。これにより、NKJVは一部で利用され続けているものの、教会や公共の場での使用頻度は少しずつ変化しています。

このように、新ジェイムズ王訳聖書は、伝統的な聖書の形式を守りつつ、現代人にわかりやすい表現に改訂されており、神の言葉にアクセスするための重要な媒介となっています。特に、聖書の学びや礼拝の際に、信者にとっては非常に有用です。

まとめ

新ジェイムズ王訳聖書は、従来の欽定訳聖書を現代英語にリファインしたもので、信者にとってより身近で理解しやすい内容を提供します。出版の経緯を通して、NKJVがいかにして形成され、そしてどのように利用されてきたかを知ることで、その重要性を理解することができます。現代においても多くの人々に愛され使われ続けるNKJVは、聖書研究や礼拝において欠かせない資料の一つです。

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