新・中学生日記

『新・中学生日記』は、漫画家Q.B.B.による作品で、「一生で一番ダサイ季節」というキャッチコピーがつけられています。この作品は、元々『アックス』に掲載されていた4コマ漫画『中学生日記』の続編として、『朝日中学生ウイークリー』（後の朝日中高生新聞）で2001年から2015年まで連載されました。

内容は、ドラマチックな展開とは無縁の中学生たちの日常を、ギャグを交えながら群像劇形式で描いたものです。初期は読者からの体験談を漫画化していましたが、後にオリジナルストーリーへと移行しました。NHKのテレビドラマ『中学生日記』とは直接的な関係はありません。

主な登場人物

男子

ハンザキ: 男子主人公の一人で、糸目が特徴。同じパーカーを買ったことがきっかけでキノジュンを意識し始めます。
イトー: ハンザキの友人。絵が得意で、授業中にクラスメイトを笑わせるような面白い絵を描きます。
ヘーカ: ハンザキの友人。本名は栗原。一人称が「ワシ」で、将来は「犬ジジイ」と呼ばれることを夢見るなど、独特な発想の持ち主です。
タニシュン: 子供っぽい遊びが好きな男子。子猫を拾ったことで西野と仲良くなり、サイトーさんと対立することもあります。
ヨリラン、コーノリ: タニシュンの友人。3人でよくプロレスごっこをしています。
サイトーさん: 「学年最強」と恐れられる武闘派ですが、西野に片思いをしています。
ヤス: サイトーさんの舎弟的存在で、サイトーさんの恋心に戸惑っています。
ウッチャン: くだらないことでクラスメイトを笑わせるのが得意です。
ヨネキン: よくウッチャンにいたずらを仕掛けられます。
ターチャン: 性に対する好奇心が強く、下ネタを平気で口にします。
カネヤン: ターチャンの友人。恥ずかしがり屋で、ターチャンの言動に振り回されています。
ヒカル: 本名は須藤光で、アダ名は「ボーズ」。内弁慶で、いつも親にイライラしています。
イッチャン: ロックが好きでエアギターが得意。腰パンがポリシーです。
井上: 太っていて大食漢。食へのこだわりが強く、モノマネが上手いなど芸達者な一面もあります。
キンタ: 弱々しい男子。弁当にタイヤキを持ってきたという伝説があります。
ササボン: 本名は佐々信次。坊主頭で、唯一の趣味は「水を飲むこと」です。
クワハラ選手: 文学好きな男子。稲垣足穂を愛読するなど、渋い趣味を持っています。

女子

キノジュン: 女子主人公の一人。本名は木下順子。明るい性格で、恋愛に憧れているものの、すぐに冷めてしまう傾向があります。
みゆき: キノジュンの友人。メガネをかけています。ハンザキがキノジュンと同じパーカーを着ているのを目撃しました。
ソノ: キノジュンの友人。勘が鋭いです。
ヨリコ: キノジュンの友人。
西野香: 丸顔の女子。桃に頬ずりするなどロマンチストな一面があります。サイトーさんの恋心には気づいておらず、「不動明王みたい」と思っています。
ハセ: 純情な女子。ハナレに淡い恋心を抱いており、日記をつけています。
アキノさん: 美人でセンスが良いとクラスメイトから一目置かれています。

その他

ハナレ: クラス担任の国語教師。本名は小島。独身で、ハゲ頭が特徴。趣味は登山で、山で遭難して救出されたことがあります。

単行本情報

『中学生日記』
青林工藝舎、1998年
新潮文庫、2002年
扶桑社文庫、2008年
『新・中学生日記』
* 青林工藝舎、既刊8巻（2002年8月31日～2008年7月31日までに初版発行）

『新・中学生日記』は、中学生の日常をリアルに、そしてユーモラスに描いた作品です。個性豊かなキャラクターたちの織りなす日常は、多くの読者の共感を呼んでいます。

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