新世紀のラブソング

ASIAN KUNG-FU GENERATION - 新世紀のラブソング

「新世紀のラブソング」は、ASIAN KUNG-FU GENERATION（アジカン）が2010年にリリースした13枚目のシングルです。「藤沢ルーザー」以来、約1年ぶりのシングルリリースとなりました。

概要

このシングルは、アジカンにとっていくつかの「初」が含まれています。まず、シングルに初回限定盤が付属するのは初めてのことでした。初回限定盤にはDVDが同梱され、貴重なライブ映像を楽しむことができました。

プロモーションビデオ（PV）は、大宮エリーが監督を務め、高良健吾、二階堂ふみ、田中哲司といった豪華な俳優陣が出演しています。アジカンのメンバー本人たちも、PVにカメオ出演しています。

収録曲について

1. 新世紀のラブソング
作詞・作曲：後藤正文
この楽曲の最大の特徴は、それまでのアジカンにはなかったラップ調の導入です。後藤正文は、「ラップがしたかった」と語っており、新たな音楽的挑戦が感じられます。

冒頭の歌詞にある野球のセカンドフライの話は、後藤本人の実体験に基づいています。日常的な風景を切り取った歌詞が、楽曲にリアリティを与えています。

いきものがかりの吉岡聖恵は、自身のラジオ番組でこの曲について、「アジカンさんのいつもの曲と印象が違って、歌っているんだけど、喋っているみたいで、好きなテイスト」とコメントしています。

後藤にとって制作当初は自信作でしたが、メンバーの反応は当初芳しくなかったようです。しかし、時を経て、結成20周年記念のアリーナツアーでは、NAOTO率いるストリングス隊とともに、アンコールの最後に演奏されるなど、重要な楽曲として再評価されています。

後藤は2011年のアルバム『マジックディスク』のツアーファイナルで、本楽曲をストリングスとともに演奏する構想を持っていましたが、東日本大震災の影響で公演が中止となり、実現しませんでした。

ライブでは、一部歌詞が変更されることがあります。

2. 白に染めろ
作詞：後藤正文　作曲：後藤正文・山田貴洋
全編曲：ASIAN KUNG-FU GENERATION

収録アルバム

マジックディスク (#1)
BEST HIT AKG (#1)
フィードバックファイル 2 (#2)

初回特典DVD

LIVE AT JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL 2009, KOREA

夜のコール
アフターダーク
ループ&ループ
リライト

「新世紀のラブソング」は、アジカンの新たな一面を示すとともに、彼らの音楽的な探求心を感じさせる作品です。ライブでのパフォーマンスも含め、様々な形でファンに愛され続けています。

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