新井益太郎

新井益太郎の生涯と業績

新井益太郎（あらい ますたろう、1921年11月28日 - 2009年4月12日）は、会計学の分野で著名な日本の学者です。その彼の業績や経歴は多岐にわたり、学問と教育において多大な影響を与えてきました。

人物紹介と教育経歴

新井は静岡県浜松市に生まれ、1940年には静岡県立浜松第二中学校を卒業しました。彼は早い段階から学問に興味を持ち、商業の道へと進むことを決意しました。東京商科大学（現在の一橋大学）に進学し、専門部を卒業した後は商業学校の教壇に立ちましたが、その後1946年に東京商科大学の学部に再入学し、1949年に卒業。同大学の研究科を修了しました。

新井は1948年には当時著名な教授であった岩田巌が主催するゼミナールに移籍し、学問の幅を広げました。1981年には経営学博士の学位を取得しました。

職業経歴

彼のキャリアは大学教師として始まり、1952年には茨城大学文理学部の専任講師に就任しました。続いて同大学の助教授を歴任した後、1956年には明治学院大学経済学部の助教授、さらに1958年からは成蹊大学政治経済学部にて助教授に就任しました。都度、キャリアアップを果たし、1963年には教授職に昇進。その後も、成蹊大学の経済学部でさまざまな役職を務め、1976年から1979年まで経済学部長及び大学院経済学経営学研究科長を歴任しました。

また、1980年から1990年にかけて成蹊学園の専務理事も務めました。1985年から1990年にかけては日本簿記学会の会長として、会計学界に貢献し続けました。1990年から1999年までは同学会の顧問を務め、日本原価計算研究学会の会長も経験しました。

新井は、成蹊学園名誉理事や名誉教授としての役割に加え、その後も名古屋の中京大学で教授として教壇に立つなど、多くの教育機関で教鞭をとりました。彼が指導した学校は、東京女子大学、明治大学、中央大学、日本大学、専修大学、沖縄国際大学など多岐にわたります。

功績と受賞

新井は教育者としての活動のみならず、さまざまな学術団体に関与し、国や業界の発展に寄与しました。財団法人産業経理協会の理事長や税理士試験委員、不動産鑑定士試験委員、大蔵省企業会計審議会の臨時委員を歴任し、全国経理学校協会の学術顧問としても活動しました。1996年には三等授瑞宝章の栄誉を受け、その功績が評価されました。

結び

新井益太郎は、教育現場での活躍とともに、学術界での指導的立場を確立し、日本の会計学の発展に寄与しました。彼の業績は後世に多くの影響を残し、多くの学生にとって尊敬される教師として記憶されています。彼の生涯にわたり築き上げた知識と経験は、今後も多くの人々に受け継がれていくことでしょう。

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