新党きづな

新党きづな

新党きづなは、日本におけるかつての政党で、略称は「きづな」です。この政党は、消費税増税、TPP参加、八ツ場ダム建設再開、原発容認などの政策に反対する9名の民主党出身の代議士によって結成されました。2012年11月、国民の生活が第一と合流し解党しました。

党名の由来

「きづな」という党名は、2011年度の「今年の漢字」に選ばれた「絆（きずな）」から取られています。当初の提案は「新党きずな」でしたが、党内で「絆の語源が『綱』や『つなぐ』である」という意見が出され、最終的に「新党きづな」という名前が選ばれました。

結党までの経緯

新党きづなは、2011年9月2日に組閣された野田内閣の施策に対して立ち上がった結果生まれました。野田内閣は、消費税の増税を主要施策として掲げましたが、これは2009年の総選挙でのマニフェストに真っ向から逆行するもので、民主党内部における対立を生んでいました。特に、小沢一郎直系議員との間の争いが続く中、最終的には消費税増税に反発する議員たちが離党する動きが強まりました。

結党

2011年12月28日、民主党の樽床伸二に対して、9名の代議士が離党届を提出しました。翌日30日には、「新党きづな」が正式に結党され、1月4日には国会で記者会見が行われました。この際、党の綱領やロゴも決定され、すぐに野田政権との対決姿勢を明確にしました。結党当初から小沢一郎の動きに触発され、独自の野党ではなく「ゆ党」（与党と野党の中間団体）として、自らを位置付けることもありました。

合流と解党

新党きづなは、2012年7月に小沢一郎が率いる新党国民の生活が第一と急接近しました。8月には、野田が解散選挙を示唆し、両党間で統一会派を結成することとなりました。最終的に、11月14日に解散を宣言した野田に合わせて、両党は合流し、翌15日に解党が発表されました。

解党後、内山晃代表以外の議員たちは新党国民の生活が第一に参加しました。内山自身も無所属としての活動を表明していましたが、最終的には同党に入党しました。解党後の選挙では元きづな議員が全員落選しており、その後も復帰することはありませんでした。

政策

新党きづなは、2012年1月4日の結党時に以下の5つを基本方針とすると発表しました。
1. TPP交渉への参加反対
2. 再生可能エネルギーの普及と脱原発への移行
3. デフレにおける増税の反対
4. 郵政改革法案の推進
5. 東日本大震災の復興に関する権限と資金の地方への移譲

以上のように、新党きづなは一時的にではありますが、日本の政治に影響を与えた政党であり、党員たちの動向はその後の政治情勢にも影響を及ぼしました。

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