新四国曼荼羅霊場

新四国曼荼羅霊場について

新四国曼荼羅霊場は、徳島県、香川県、愛媛県、高知県に点在する7つの神社と81の寺院からなる、計88か所の神仏習合の霊場です。1989年（平成元年）に、四国の寺院と神社が集まり開創されました。

この霊場の特徴は、神仏の力を結集して曼荼羅の世界観を表現している点にあります。霊場は、地（知恵）、火（愛情）、水（和合）、風（創造）、空（歓喜）の五つの道場から構成されており、これら全てを巡拝することで、曼荼羅の力が得られると信じられています。霊場会は、曼荼羅の思想を全世界に広めることで、生物の力が結集し、世界平和に貢献することを最終目標としています。

霊場の構成と巡拝

札所の順番は、徳島県から始まり、香川県、愛媛県、高知県、再び徳島県へと巡る、四国八十八箇所とは逆回りのコースとなっています。霊場寺院は、以下の5つの部会に分かれています。

徳島部会：第1番～第6番、第71番～第88番
香川部会：第7番～第24番
愛媛部会：第25番～第54番
高知部会：第55番～第60番
中央部会：第61番～第70番

納経は、バインダー式の納経帳を使用します。不在寺院の場合は、予め墨書きと朱印が押された用紙を頂き、料金箱に納経料を納めます。綴じられた納経帳の場合は、前後の札所で墨書きをしてもらい、当該札所にて自分で朱印を押します。重ね印も同様です。納札は、一般は白を使用し、先達の位によって色が変わります。

先達制度

当霊場には、霊場会が認める公認先達制度があります。3回巡拝し、申請が認められると新任先達となり、その後も概ね3回ずつ巡拝を重ねることで、権中先達、中先達、権大先達、大先達へと昇進できます。年数による制限はありません。最高位の特任大先達は、霊場会の総意によって任命されます。納札の色は、先達は水色、権中は黄色、中は緑色、権大は銀色、大は金色、特任は錦となります。

また、年に一度、6月頃に寺社の方と先達が集まり、一泊二日で先達研修と親睦を兼ねた先達会が行われます。

霊場役員 (2022年時点)

霊場会会長：佐藤信弘（72番 妙法寺）
副会長：（6番 葛城神社）、（22番 密蔵寺）、（47番 理正院）、（59番 薬師寺）、（66番 地福寺）、（85番 満徳寺）
事務局：（79番 東照寺）

文化財

霊場内には、数多くの文化財が所在しています。

重要文化財

木造弥勒菩薩坐像（01東林院）
太刀（07白鳥神社）
古神宝類（11田村神社）
木造四天王立像（13鷲峰寺）
木造阿弥陀如来坐像（19宝積院）
木造聖観音立像（67龍寺）
木造地蔵菩薩半跏像（79東照寺）
木造如意輪観音坐像（81如意輪寺）

国指定天然記念物

キンモクセイ（31王至森寺）

国登録有形文化財

本堂・庫裡（61定福寺）
山門（68願勝寺）
本堂（70東福寺）

その他の情報

新四国曼荼羅霊場では、毎年秋に「まんだら大祭」が開催され、一般の人々も参加できる柴灯護摩や火渡りなどの行事が行われます。


関連項目

四国八十八箇所


外部リンク

四国曼荼羅霊場HP'>新四国曼荼羅霊場HP

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