新堀和男

新堀 和男（にいぼり かずお）

新堀和男は、1955年2月23日に茨城県で生まれた日本の俳優、本業のスーツアクターやスタントマンとして知られる、多才なエンターテイナーです。彼はアクション監督や殺陣師としても幅広く活動しており、株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァーの代表取締役社長を務めています。

略歴とキャリア

新堀は1971年に、日本テレビ俳優養成所に入所し、早くも同年に『仮面ライダー』でスーツアクターとしてデビューを果たします。高校を中退し、俳優の道に進んだ彼は、大野剣友会に参加し、剣術を磨きました。その後、1972年には『月光仮面ショー』で月光仮面を演じ、以降も数々の特撮作品において重要な役割を担います。

1974年には、『仮面ライダーアマゾン』で主役の仮面ライダーアマゾンを担当し、続く『秘密戦隊ゴレンジャー』ではアカレンジャーを演じました。彼のキャリアの中で、数多くのヒーローを演じ、特にスーツアクターとしての立ち位置を確立します。

新堀は1982年に「レッドアクションクラブ」を設立し、後進の育成にも力を入れてきました。1984年に『10号誕生![[仮面ライダー全員集合!!]]』では、9年ぶりに仮面ライダーストロンガーを演じ、彼の名前は再び脚光を浴びることになります。1992年には『ジェットマン』でレッド役を引退し、アクション監督や殺陣師としての道を歩むことに。

2001年には東映Vシネマ「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」での出演により10年ぶりにスーツアクター業に復帰。以降も『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』で仮面ライダーアーク役を演じ、俳優としての多様な活動を続けます。

特撮における役割

新堀は、特撮作品において彼の身体能力や演技力を活かして、多くのヒーローや悪役を演じました。その中でも特に印象的な例として、『仮面ライダーアマゾン』のシルエットアクションがあります。新堀自身が発案したこのアクションは、アマゾンライダーの野性味あふれるイメージを確立しました。

彼はまた、アクション監督としても名を馳せ、様々な戦隊シリーズにおいてメインのアクションシーンを担当します。特撮の世界において彼の存在は欠かせなく、後輩たちに多くの技術を伝授しました。

エピソードと人間性

新堀は、自身の経験を通じて、仲間たちとの絆を築いていきました。たとえば、撮影中のエピソードとして、道に迷ったスタッフに対して思いやりをもって接したことや、厳しい撮影条件の中で仲間を気遣う姿勢が数多く語られています。また、特に『ストロンガー』の撮影時に発生したトラブルを自らの言葉で語ったエピソードは、彼の情熱と責任感の強さを物語っています。

現在

現在も新堀は、個人事業主としてアクション監督や講師として活動を続け、若手の育成に力を注いでいます。その功績は多くの世代に渡って引き継がれ、彼の影響を受けたアクターたちは、彼の指導の下で成長しています。新堀和男は、特撮界における不動の存在であり続けるでしょう。

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