10号誕生!仮面ライダー全員集合!!

10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!

『10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!』は、1984年1月3日に放送された特撮テレビドラマです。この作品は、特撮制作で知られる東映と毎日放送が手掛けたもので、仮面ライダーシリーズの新たな一章として位置づけられています。

あらすじ

物語の舞台は、悪の組織バダンが完成させた「時空破断システム」が世界を脅かす時代。次々と人々が犠牲になり、状況は絶望的です。主人公である村雨良は、組織の手により姉を亡くし、自身も改造人間として苦しい運命を背負っています。しかし、彼は復讐と正義のためにバダンのアジトに向かう決意を固めます。

村雨は、バダンが輸送している「バダンニウム84」の行方を追い、そこで運命的に出会ったのが他の改造人間たち、すなわち仮面ライダーです。彼らもまた異なる過去を持ち、自分たちの悲しみを背負っています。共に力を合わせ、バダンとの壮絶な戦いに挑むことを決意します。

歴代の仮面ライダーが集結し、バダンとの最終決戦に臨む村雨良は、仮面ライダー10号として自身の力を証明するための戦いに身を投じます。

用語解説

ライダーシンドロームは、仮面ライダー1号からZXまでの力を結集する技。仲間たちと円陣を組み、力を集中させることでバダンに立ち向かいます。この攻撃は、特に映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』や小説『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』でも重要な役割を果たしています。

スーパーライダーシンドロームは、仮面ライダー1号から仮面ライダーストロンガーの力を結集させた必殺技であり、敵幹部を粉砕する力を持っています。さらに、漫画『新 仮面ライダーSPIRITS』では、特定の作戦を通じてライダーたちが連携して悪に立ち向かう様子が描かれています。

キャスト

本作品には、多彩なキャストが登場しています。仮面ライダーゼクロスである村雨良を演じたのは菅田俊氏。一方、ライダーの宿敵であり親友である三影英介を中屋敷鉄也氏が務めました。その他にも、仮面ライダーV3を演じる宮内洋氏や、ライダーマンの山口豪久氏など、歴代のライダー役者が参加しています。特に、仮面ライダー2号は佐々木剛氏が声を担当し、他の歴代キャラクターとのコラボレーションが実現しました。

制作にあたって

この作品は、1982年から展開されてきた仮面ライダーZXを基にしており、東映のプロデューサー・平山亨氏の定年退職を記念した作品でもあります。また、影響力のあるスタッフが揃い、特撮技術や映像美術の向上が図られました。

音楽

楽曲に関しても、多くのファンに親しまれている楽曲が使用され、オープニングテーマ「ドラゴン・ロード」やエンディングテーマ「レッツゴー!! ライダーキック」は特に評価されています。また、劇中音楽には過去の作品からの効果音が使われ、懐かしい雰囲気を醸し出しています。

映像ソフト化と関連作品

『10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!』は2004年にDVD化され、ファンに再びその感動を届けました。この作品を通じて、仮面ライダーシリーズの歴史がさらに豊かに描かれることとなり、今もなお多くの人々に愛され続けています。

仮面ライダーのスピリットは、この作品によって今も受け継がれており、今後の展開に期待が持たれています。

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