新堂冬樹

新堂冬樹：裏社会と純愛を描く異色の作家

新堂冬樹（1966年生まれ）は、小説家、推理作家、芸能プロモーター、そして映画監督として多彩な才能を発揮しています。大阪府出身で、工業高校を中退後、独自の道を歩み始めました。

デビューと経歴

1998年、新堂冬樹は『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞し、作家としてデビューを果たしました。2007年には芸能プロダクション「新堂プロ」を設立し、芸能界にも進出。2009年には『劇場版 虫皇帝』で映画監督デビューも飾りました。

作風の特徴

新堂冬樹の作風は、その特異な経歴に裏打ちされています。10代の頃から闇金融の世界で働いていた経験から、「カネ」や「女」といった人間の欲望が渦巻く裏社会をリアルに描いたノワール小説が特徴的です。一方で、静謐で美しい純愛小説も手がけており、ファンからは前者を「黒新堂」、後者を「白新堂」と呼ばれています。新堂冬樹自身もこの呼称を公認しており、オフィシャルブログのタイトルを「白と黒」とするなど、その二面性を強調しています。

多様な才能

新堂冬樹は昆虫好きとしても知られており、DVDソフト『世界最強虫王決定戦』の監修を務めました。また、『虫皇帝』シリーズを自らのプロダクションである新堂プロで製作し、監督・構成・ナレーションも担当しています。小説、映画、芸能プロモーションなど、多岐にわたる分野でその才能を発揮しています。

主な著作

新堂冬樹の著作は多岐にわたりますが、代表的なシリーズとしては以下のものがあります。

溝鼠シリーズ：裏社会を舞台にしたハードボイルドな物語
悪の華シリーズ：人間の心の闇を描いたミステリー

その他にも、『忘れ雪』や『ある愛の詩』などの純愛小説、『アサシン』や『ギャングスタ』などのアクション小説、そして『夜姫』や『枕女王』などのエロティックな作品も手がけています。また、近年では『＃刑事の娘は何してる?』や『極悪児童文学 犬義なき闘い』など、新たなジャンルにも挑戦しています。

メディア展開

新堂冬樹の作品は、映画やテレビドラマ、舞台、漫画など、様々なメディアで展開されています。

映画：『ぼくとママの黄色い自転車』、『引き出しの中のラブレター』、『不倫純愛』など、多数の作品が映画化
テレビドラマ：『ある愛の詩』、『黒い太陽』、『ぼくだけの☆アイドル』などがドラマ化
舞台：宝塚歌劇雪組公演「忘れ雪」
漫画：『炎と氷』、『カリスマ』、『黒い太陽』など、多数の作品が漫画化

まとめ

新堂冬樹は、裏社会を描いた作品から純愛小説まで、幅広いジャンルを手がける異色の作家です。その作品は、人間の欲望や心の闇、そして愛や希望をリアルに描き出し、多くの読者を魅了しています。また、映画監督や芸能プロモーターとしても活躍するなど、多才な才能を発揮しており、今後の活躍が期待されています。

もう一度検索