新妻四郎

新妻四郎について

新妻四郎（にいづま しろう）は、1899年8月25日に福島県で生まれ、1951年5月29日に亡くなった日本の著名な映画俳優です。俳優としてのキャリアは、元々映画製作の庶務からスタートし、運命的な転機によってその道へ進むことになりました。彼は「新妻英助」名義でも知られ、さまざまな役柄で存在感を発揮しました。

人物・来歴

新妻四郎は、1920年に京都の日活大将軍撮影所に入社し、最初は庶務係として働いていました。しかし、彼の体格が監督に気に入られ、1925年に俳優としてデビューすることになります。最初の作品は、池田富保監督によるサイレント映画『フラフラ豪傑』で、彼は巨人・黒雲魔太郎の役を演じました。この作品は同年の3月20日に公開され、新妻は26歳で俳優の道に足を踏み入れました。

1926年には同監督の『実録忠臣蔵』で「不破数右衛門」を演じ、その役は彼の代表作の一つとなりました。以降も彼はこの役を5回演じるなど、不破数右衛門があたり役として定着しました。このようにして新妻は「髭の大男」としての人気を確立しました。

映画キャリアの展開

1930年には名を新妻英助に改名し、その名義で数々の作品に出演します。中でも『元禄快挙 大忠臣蔵』は代表作として知られており、その後も多くの作品で主演を務めました。1933年には松竹下加茂撮影所に移籍し、再び新妻四郎の名に戻しました。

戦後の1946年から1949年にかけては、『粋な風来坊』や『わが恋は燃えぬ』など、異なるジャンルの作品に出演しました。特に『わが恋は燃えぬ』は彼の芸術的なパフォーマンスが高く評価されています。

1949年には新妻プロダクションを設立し、映画監督としての道を歩み始めましたが、制作は思うように進まず、映画業界でのキャリアは波乱に満ちたものでした。彼は1951年に亡くなりますが、彼が残した映画の数々は今も視聴者に愛されています。

代表作フィルモグラフィ

新妻四郎は、そのキャリアの中で多くの作品に出演しました。以下は彼の主な作品のリストです。

• - 『フラフラ豪傑』（1925年）
• - 『実録忠臣蔵 天の巻 地の巻 人の巻』（1926年）
• - 『元禄快挙 大忠臣蔵』（1930年）
• - 『粋な風来坊』（1946年）
• - 『わが恋は燃えぬ』（1949年）

新妻四郎の俳優としての人生は、彼の存在がどのように日本映画に影響を与えたのかを物語るものです。彼の演技は、多くの観客に深い感動を与え、映画史に名を刻むこととなりました。彼の足跡は、今なお多くの人々に語り継がれています。

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