新宮鉄道部

新宮鉄道部について

新宮鉄道部（しんぐうてつどうぶ）は、かつて和歌山県新宮市に存在した西日本旅客鉄道（JR西日本）の鉄道部です。この鉄道部は、地域のローカル線の活性化を目的として1990年6月1日に設立されました。導入された鉄道部制度によって、紀勢本線の閑散区間が新宮鉄道部の運営下に置かれました。新宮鉄道部の拠点は新宮駅にあり、管轄は和歌山支社が担当していました。

管轄路線

新宮鉄道部が管理していた主要な路線は紀勢本線であり、その区間は新宮駅から周参見駅まで伸びています。この路線は地域住民や観光客に重要な交通手段を提供していました。特に、新宮駅は紀勢本線の主要な駅の一つであり、多くの鉄道サービスがこの駅を中心に展開されていました。

乗務範囲

運転士については、新宮鉄道部が設立される前は、特急「南紀」の運行において新宮駅から紀伊勝浦駅までの区間を、他の鉄道会社に所属する運転士が担当していました。しかし、2010年のダイヤ改正以降、JR西日本の運転士がこの区間を運転するようになり、新宮鉄道部の運営体制が整えられました。また、新宮鉄道部の管轄範囲が変更され、運転する車両も増加していきました。

歴史

新宮鉄道部の前身には、新宮機関区と新宮客車区があり、1977年4月1日に統合されて新宮運転区が発足しました。この際、紀伊長島支区も新宮運転区の一部として編成されました。その後、1984年に紀伊長島支区が廃止されるなど、組織の改廃が行われました。

1989年には新宮運転区と新宮駅の乗務員が統合され、新宮列車区が設立されました。そして1990年6月、鉄道部制度が導入されると共に新宮列車区が統合され、新宮鉄道部が設立されました。これにより、正式に新宮駅から周参見駅間の管理が始まりました。

その後、年月日不明の事案で新宮鉄道部は廃止され、支社直轄の運営に移行することとなりました。

まとめ

新宮鉄道部は、地域の鉄道網の一翼を担い、特急列車やローカルな交通手段を提供する重要な役割を果たしていました。その設立と運営は、地元住民にとって重要な交通手段となっていただけに、その歴史はローカル線の発展に大きく寄与したと言えるでしょう。新宮鉄道部の存在は昭和から平成にかけて地域の交通を支える重要な一部だったと考えられます。

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