周参見駅

周参見駅について

周参見駅（すさみえき）は、和歌山県西牟婁郡すさみ町に位置し、西日本旅客鉄道（JR西日本）の紀勢本線に属する駅です。この駅はすさみ町の中心にある重要な交通拠点であり、2004年10月16日のダイヤ改正以降、すべての特急列車が停車するようになっています。

歴史

周参見駅の歴史は1936年に始まり、当初は国有鉄道の紀勢西線の終着駅として開業しました。その後、1938年には江住駅までの延長により途中駅となり、1959年に紀勢本線全通に伴い、現在の路線名に変更されました。1974年には貨物取扱を廃止し、1984年には荷物扱いも終了しました。1985年には特急「くろしお」の一部列車が停車する駅となり、1987年には JR西日本に移行しました。1992年にはみどりの窓口が開設され、2001年には現在の駅舎が完成しました。

2016年にはICカード「ICOCA」の利用が可能となり、交通の便が向上。2021年にはみどりの窓口が終了し、駅は無人駅となりました。

駅構造

周参見駅は地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を持ち、合計で2面3線の構造を有しています。駅舎はすさみ町民コミュニティープラザと併設されており、様々な施設が集約されています。駅舎内には、鉄道チケットカウンターや待合室、地元の観光を紹介する展示スペースもあり、訪れる人々に地域の魅力を伝えています。特に、駅舎の壁にはすさみ町の名産や名所を描いたイラストが描かれた壁画があり、駅を訪れる観光客にとって楽しい光景となっています。

利用状況

最近の周参見駅の一日平均乗車人員は、安定した数を示しており、地域の人々や観光客に利用されています。特に、観光シーズンには観光客の利用が増え、この駅が地域の観光産業に寄与する存在となっています。

駅周辺

駅の周囲はリアス式海岸で、自然に恵まれた環境が広がっています。周参見駅は、太間川と周参見川の河口付近に位置し、これらの川が作り出した平地に町の中心があります。すさみ町役場も近く、利便性が高い地域です。また、駅の南西には温泉施設があり、観光の拠点としても重要な役割を果たしています。

その他の情報

周参見駅は、近畿の駅百選にも選ばれています。また、冬季には気温が低下することがあるため、特定条件を満たすと宿泊施設で利用できる割引券が提供されるサービスもあります。

このように周参見駅は、交通の便だけでなく、地域の文化や観光資源を結びつける重要な駅として機能しています。

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