新宿ピット・イン

新宿ピット・インは、1965年12月24日に東京・新宿にオープンした、日本を代表する老舗ジャズクラブです。

当初は自動車アクセサリーを販売する喫茶店としてスタートしましたが、次第に店内にステージを設け、ジャズミュージシャンに演奏の場を提供するようになりました。当時、演奏機会に恵まれないミュージシャンにとって、ピット・インは貴重な発表の場となり、多くの才能がここから巣立っていきました。

特に、渡辺貞夫やエルヴィン・ジョーンズといった、日本を代表するジャズミュージシャンが活動の拠点としたことで知られています。彼らの熱い演奏は、多くのジャズファンを魅了し、ピット・インの名を広く知らしめました。

ピット・インは、「昼の部」と「夜の部」の2部制をとっているのも特徴です。「昼の部」は、若手演奏家の登竜門として位置づけられており、将来有望な若手ミュージシャンが日々熱い演奏を繰り広げています。彼らにとって、ピット・インのステージは、プロのミュージシャンとして活動していくための貴重な経験の場となっています。

1969年11月21日には、副島輝人、富樫雅彦、高柳昌行、高木元輝、沖至らが関わり、当時ピットインが入ってた建物の2階にあった中華料理店跡の倉庫を改装し、姉妹店ニュージャズホールが開業しました。ニュージャズホールでは、主にフリー・ジャズの演奏が行われ、より実験的で前衛的な音楽を求めるファンが集いました。また、当初は「ピットイン・ティールーム」、後に「サムライ」と改称した店舗もあり、一時は3店舗が展開されていました。

1992年には、現在の場所に移転し、新たなスタートを切りました。移転後も、ピット・インは日本のジャズシーンを牽引する存在として、数多くのミュージシャンをサポートし続けています。

半世紀以上にわたり、日本のジャズシーンの発展に大きく貢献してきた新宿ピット・イン。これからも、新たな才能を育て、素晴らしい音楽を届けてくれることでしょう。

公式サイトでは、最新のスケジュールや出演アーティストの情報が掲載されています。ぜひチェックして、足を運んでみてください。

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