新寧郡 (広東省)

新寧郡は、351年（東晋の永和7年）に蒼梧郡が分割される形で誕生しました。この郡は広州に属し、その行政の中心地である郡治は臨允県に置かれました。

南朝宋の時代には、新寧郡は以下の14県を管轄していました。

南興県
臨允県
新興県
博林県
甘東県
単牒県
龍潭県
威平県
平郷県
城陽県
威化県
初興県
撫納県
帰順県

南朝斉の時代も、新寧郡は引き続き14県を管轄していましたが、その内訳は以下の通りでした。

博林県
南興県
臨允県
甘東県
新興県
威平県
単牒県
龍潭県
城陽県
威化県
帰順県
初興県
撫納県
平郷県

南朝梁の時代になると、新州が新たに立てられ、新寧郡はその管轄下に入りました。これにより、新寧郡は新州の一部として位置づけられることになりました。

しかし、589年（隋の開皇9年）に隋が南朝陳を滅ぼすと、新寧郡はその歴史に幕を閉じます。廃止された新寧郡は、新州に編入される形で統合されました。これにより、新寧郡という行政区分は消滅し、その領域は新州の一部として再編されることとなりました。

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