新小岩 (アルバム)

ZORN アルバム『新小岩』解説

2020年10月28日にリリースされたZORNの9枚目のオリジナルアルバム『新小岩』は、彼の音楽キャリアにおいて重要なターニングポイントとなる作品です。事前告知なしにリリースされたサプライズ感も話題を呼びました。

概要

前作『LOVE』から約1年半ぶりとなる本作は、ZORNが以前所属していた昭和レコードを脱退後、初めてのアルバムとなります。ジャケットのタイポグラフィはDOPEが担当し、生産限定盤にはミュージックビデオを収録したDVDが付属しています。アルバムタイトルはZORNの出身地である新小岩に由来します。

2021年4月28日には、本作のアナログ盤が数量限定で販売されました。さらに、2021年7月20日にはインストゥルメンタルバージョンの配信と限定生産CDの販売も行われ、多様な形で作品を楽しむことができる展開となりました。

内容

全13曲が収録された本作には、これまでに配信シングルとしてリリースされた楽曲も含まれています。昭和レコードからの旅立ちを歌った「Don't Look Back」、OZROSAURUSのMACCHOが参加した「Rep」、ANARCHYが参加した「No Pain No Gain」、KREVAが参加した「One Mic」など、豪華な客演陣が参加しています。

また、AKLOとNORIKIYOが参加した「Rollin'」、Kvi Babaが参加した「Keep Wishing」、鋼田テフロンが参加した「Honey And Mustard」、ILL-BOSSTINOが参加した「Life Story」といった新たなコラボレーションも実現しています。特に「Life Story」は、ZORNとTHA BLUE HERBのツーマンライブ"Life Story"での共演がきっかけで生まれた楽曲であり、特別な意味を持っています。

アルバム収録曲の5曲目から9曲目にかけて客演アーティストが参加した楽曲が続きますが、アルバムタイトルである"新小岩"をローマ字表記した1曲目の「Shinkoiwa」をはじめ、客演なしの新曲も多数収録されています。全ての楽曲のサウンドプロデュースはBACHLOGICが手掛けています。

ライブ

アルバムの発売日には、2021年1月24日に日本武道館でワンマンライブ『My Life at 日本武道館』を開催することが発表されました。ライブでは本作の収録曲を中心に選曲され、多くのファンを魅了しました。

記録

オリコンチャートでは、2020年10月28日付のデイリーアルバムランキングで10位に初登場。2020年11月9日付の週間アルバムランキングでは36位を記録しました。週間デジタルアルバムランキングでは6,821DLで首位を獲得し、CDの売上枚数やダウンロード数を合計した週間合算アルバムランキングでは10位を記録しました。

Billboard JAPANでは、2020年11月9日付のTop Albums Salesで20位、ルックアップのランキングでは64位でした。Download Albumsでは8,470DLで首位を記録し、このダウンロード指標が牽引してBillboard Japan Hot Albumsで総合アルバム首位を獲得しました。翌週の11月16日付のDownload Albumsでも首位を記録し、ダウンロードでは2週連続の1位となりました。3週目の11月23日付のDownload Albumsでは10位となり、3週連続でトップ10入りを果たしました。

日本武道館公演後の2021年2月8日付のDownload Albumで7位、2021年5月19日付のDownload Albumで10位に再浮上し、トップ10に返り咲きました。

『新小岩』は、ZORNの音楽的なルーツと新たな挑戦が融合した作品であり、彼のキャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。客演アーティストとのコラボレーションやBACHLOGICによるサウンドプロデュースなど、多くの要素が組み合わさり、音楽シーンに大きな影響を与えた作品と言えるでしょう。

もう一度検索