新居浜北火力発電所

新居浜北火力発電所について

新居浜北火力発電所は、愛媛県新居浜市の惣開町に位置し、住友共同電力によって運営・管理されています。この発電所は、2022年11月25日に営業運転を開始しました。愛媛県内では初めての液化天然ガス（LNG）を使用した火力発電所であり、地域のエネルギー供給に大きな影響を与えています。

立地と設備

新居浜北火力発電所は、住友化学の愛媛工場の敷地内に建設されています。発電所の燃料は、同敷地内に置かれた共同出資会社である新居浜LNGから供給される天然ガスです。この受け入れ基地は2022年3月に操業を開始しました。また、発電所では住友化学の生産工程の中で生成された水素も燃料として利用されています。全体の事業費は約250億円にのぼり、持続可能なエネルギー供給を目指しています。

発電設備の詳細

新居浜北火力発電所の発電設備は大きく分けてガスタービン系列と蒸気タービンがあります。具体的には、1号から3号までのガスタービン系列は、総出力135,600kWを持ち、主に天然ガスを燃料としています。これに加えて、排熱・回収ボイラでは天然ガスと副生ガスとして水素も利用されており、効率的な発電を実現しています。

また、1号と2号の蒸気タービンも稼働しており、それぞれ12,200kWの出力を誇っています。全ての発電設備は2022年11月に営業運転を開始し、順調に地元の需要に応えています。

地元への電力供給

この発電所から供給される電力は、主に地元の住友グループ企業に向けられています。地域経済の安定に貢献するだけでなく、企業活動を支えるための重要なエネルギー源となっています。新居浜北火力発電所の稼働により、地域のエネルギーの自給自足率は向上し、地元住民にとっても安心して利用できる電力供給体制が築かれることとなりました。

まとめ

新居浜北火力発電所は、愛媛県において重要な役割を担う液化天然ガスを利用した火力発電所として、さまざまな燃料を巧みに活用しつつ、地域の電力需要に応えるために稼働しています。このプロジェクトが持つ経済的・環境的な側面は、地域にとっても重要な意義を持つでしょう。今後も、新居浜北火力発電所が地域・企業との結びつきを強め、持続可能なエネルギー供給に寄与することが期待されています。

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