新川 (西東京市)

新川（しんかわ）について

新川は東京都の西東京市から練馬区にかけてかつて流れていた廃河川です。この河川は白子川の上流にあり、西東京市においては旧田無市及び保谷市区域内の支流として位置づけられていました。新川はその流れにおいて非常に複雑な蛇行を見せていたことが特徴で、上保谷のシマッポやホリッコといった通称でも呼ばれていました。

源流について

新川の源流は西東京市緑町一丁目に位置し、東京大学の大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構の敷地内から始まっています。ここは新川の重要な起点となっており、地域の水の循環において重要な役割を果たしていました。

流路の詳細

上流部

新川の流路は、この源流から発し、泉小学校の方向へ向かって形成されています。具体的には、北側の流路が谷戸小学校の南東部から進み、谷戸町1丁目を北西に進むと如意輪寺に至る経路となっています。南側の流路は北原町3丁目第1公園付近から東進し、二中通りを経て北に進路を変えます。田無第二中学校の東門から住宅地をさらに東進し、北原町1丁目の38番地の南側から境界線に沿って北に向かうような経路を形成しているのです。

この途中、2020年代現在でもコンクリートで覆われた蓋水路敷暗渠が残っている場所もあります。かつてここには湧水が豊富に存在しており、流路も湧き出る水と合流していた様子が伺えます。如意輪寺付近では、北と南の流路が出会うため、地形にも特徴的な変化が見られます。

保谷志木線と交差する地点にある歩道橋では、流路がディープに谷間となり、複雑な地形を形作っています。また元泉小学校近くには、コンクリートで作られた暗渠の構造物が今も残されているのです。碧山通りを東進した後、伏見通りにおいて流路は一時断絶されますが、西東京市の保谷庁舎方面へは水が流れ続けていました。

下流部

西東京市保谷庁舎内から34.5°南西へ流下した新川は、その後西東京市中町にある碧山小学校を経由し、天神山交差点周辺を大きなS字型の流れで北上しました。下流部の一部には、未だに開渠が残っている個所も見受けられます。

練馬区に入ると新川の暗渠跡は、一部が路地として利用されているため、まず南大泉図書館の南側を通り過ぎ、その後大泉井頭公園方面へ向かう流れとなっていました。

流域の概要

新川の流域には、WESTの転地である西東京市においては緑町、谷戸町、北原町、泉町、中町、東町などが含まれ、その広がりは地域の水の動きに大きく寄与していました。また、練馬区では南大泉地域がその流域として重要なエリアです。この川の役割や構造、流れた歴史は、地域の成り立ちを物語る重要な要素と言えるでしょう。

脚注

新川についての詳細な情報は、関連項目である日本の廃河川一覧や新川に関する曖昧さ回避のページでも確認できます。

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