新川 (香川県)

新川について

香川県木田郡三木町から高松市東部を流れる新川は、二級河川であり、その本流は新川水系を形成しています。源流は高仙山の北方に位置し、そこから北へと流れ、三木町平木で西に転じた後、再び高松平野の東部を春日川と並行して北上し、最終的には高松市屋島西町付近で瀬戸内海に注ぎます。

河川の概要

新川の指定延長は18.693km、流域面積は131.9km²に及び、支流を含めた総延長は約98kmにもなります。主な支流としては、古川、吉田川、春日川などが挙げられます。特に、新川の西側を流れる春日川は、かつては新川と一つの川であったと考えられており、東山崎町付近で合流していたとされています。しかし、古墳時代に春日川から分離され、新しい川という意味を込めて新川と名付けられました。

また、中流部にあたる三木町大字平木付近では、人工的に流路が変更された痕跡が見られ、これは条里制が施行された時代に改修されたものと考えられています。同じように、三木町大字池戸と高松市亀田南町付近を流れる吉田川も、人工的な流路変更が施されています。これらの河川は、普段は水量が少ない伏流水ですが、大雨時には洪水を引き起こすことがあります。

歴史と開発

新川の流域では、かつては湿田が多く見られましたが、河川の砂を客土として利用することで肥沃な穀倉地帯へと変化しました。また、農業用水を確保するために、井堰が設けられ、山大寺池、小川下池、男井間池、久米池など、多くの溜池も建設されました。高度経済成長期には、中流部から下流部にかけて宅地化が進み、人口が急増しました。

水害の歴史

香川県の河川の特徴として、普段は水量が少ないものの、降雨時には急激に水量が増加します。新川も例外ではなく、下流部周辺では度々洪水が発生しており、特に1972年9月の台風20号では、1880戸の家屋が浸水し、約425haの面積が浸水しました。また、1987年10月の台風19号では、4831戸の家屋が浸水し、約703.4haの面積が被害を受けました。

主な支流

吉田川
小村川
春日川（二次支流以下は春日川 (高松市)#主な支流#%E4%B8%BB%E3%81%AA%E6%94%AF%E6%B5%81)を参照）

主な橋梁

福万大橋 - 県道10号高松長尾大内線
平木橋 - 長尾街道
新川橋梁 - 高松琴平電気鉄道長尾線
住吉橋 - 県道38号三木牟礼線
高野橋 - 県道38号三木牟礼線
大宮橋 - 県道42号小蓑前田東線
高田橋 - 県道30号塩江屋島西線
新川ふれあい橋 - 国道11号高松東バイパス
新川新橋 - 県道272号高松志度線
新川橋 - 県道155号牟礼中新線
新川大橋 - 国道11号高松北バイパス
屋島新橋 - 市道屋島東山崎線
屋島大橋 - 市道高松海岸2号線

参考

* 香川県の二級水系一覧

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