新幹線第二総合指令所

新幹線第二総合指令所について

新幹線第二総合指令所は、大阪府において東海旅客鉄道（JR東海）および西日本旅客鉄道（JR西日本）に属する運転指令所で、重要な役割を果たしています。具体的な所在地は保安上の理由から公開されていませんが、東京の指令所と連携し、列車の運行管理を行っています。

設立の背景

この指令所は、1999年2月26日に設立されました。設立の目的は、東日本地域で発生する大規模な災害などによって東京にある新幹線総合指令所が機能喪失に陥った場合に、運行管理が継続できる体制を確保することです。このような事例に備え、運行管理を支える指令所を二重化することで、より安全な運行が実現できるようにしています。

機能と設備

新幹線第二総合指令所は、東京の指令所と同様の機能、レイアウト、そして集中管理システムを備えています。このため、事態が発生した場合でも、大阪や名古屋、岡山にいる指令員経験者がすぐに駆けつけ、僅か1時間程度で列車の制御を再開することが可能です。この迅速な対応が、新幹線の運行を支える基盤となっています。

通常の運用

通常時には、新幹線第二総合指令所は最新のダイヤグラムを受信し、待機状態にあります。定期的な訓練や機能確認を行うため、年に一度、東京の指令所から業務を移行し、丸一日にわたって訓練・メンテナンスを実施します。これにより、指令所の機能を維持しつつ、スタッフのスキルアップも図っています。

関連設備とシステム

新幹線第二総合指令所は、さまざまな運行管理システムにリンクしています。これには、新幹線運行管理システム（COMTRAC）、列車集中制御装置（CTC）、新幹線情報管理システム（SMIS）、通信情報制御監視装置（CIC）、変電所集中制御装置（CSC）、自動列車制御装置（ATC）などが含まれます。それぞれが連携し、スムーズかつ安全な運行を支える仕組みとなっています。また、ユレダスと呼ばれる転落防止装置も含まれており、安全対策は万全です。

このように、新幹線第二総合指令所は、運行管理を支える中心的な役割を果たし、常に安全で効率的な新幹線の運行を図っています。

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